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揺らしてくるのはおよしよ

 やはり認知症の症状なのか(診断は受けていない)元々の性質なのか、脳梗塞やって以来、柔らかくなったりトゲトゲしくなったりが激しくて参ります。そこでふと頭をよぎったのが渡鬼。
 
 幸楽のマダム(赤木春恵)は五月(泉ピン子)を日常的にガン詰めしてたのに、ある時突然軟化してごめんね五月とか言い出し、ピン子も絆されてここに嫁に来て良かったとか言っちゃう。
 しかしマダムはそのうち前の言葉は何だったんだってくらいケロっと忘れてまたイヤなやつに戻る、を繰り返す。オロオロするだけの勇(角野卓造)。
 
 あれ観てたとき、橋田壽賀子は高齢で老化で設定忘れちゃったんじゃねーのか石井ふく子も歳変わんないから気付かなかったのか、と思ったが、あれ実は高齢者のリアルを描いてたのかもしんないね。
 
 ということで、自分の問題に渡鬼混じったことで余計にドラマチックに増幅されてしまい、おいおい勘弁してくれよってため息つきまくりの日曜の昼下がりでした。
 
 冗談じゃなく、そういったモード分裂気味の生身の人間と暮らすのはつらい。しかし何らかのテクニックがあるのだろうと信じて乗り切ってやるのさ。
 
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 ハラワタ煮えくり返るときも、もう消えてしまいたいってなる時も、食事は規則正しく提供する、ということが自分を支えていますね。そこは頑として揺るがずいきたいですね。まあ作っている間は親からのオーラを遮断するためにも努めて集中しようとしているから、相当リフレッシュになってるのね。
 
 癒しもある。毎日を繰り返していくうちにふと、キッチンや調理用具、掃除用具や洗剤にめちゃくちゃ友情感じちゃったりして、感情移入などしちゃいますね。フライパンや包丁に「いつもありがとうオレも君みたいに有能になりたいよ」とか。
 
 買い物も癒し。お気に入りのスーパーは精神科医みたいなもんですね。だいたい『雷さとう』、『あいちょう』と『TRIAL』の3点を巡ってるんですけど大きな楽しみです。明日は和商市場に薄塩シャケのストックするために行ってきます。
 
 今日はそんな感じ。


〈FINE〉

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