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神奈川県|公立高校入試統計問題2023

 ある中学校で1学年から3学年まであわせて10クラスの生徒が集まり生徒総会を開催した。生徒総会では生徒会から3つの議案X,Y,Zが提出され,それぞれの議案について採決を行った。
 右の資料1は議案Xに賛成した人数を,資料2は議案Yに賛成した人数を,それぞれクラスごとに記録したものである。資料3は議案zに賛成した人数をクラスごとに記録し,その記録の平均値,中央値,四分位範囲をまとめたものである。
 このとき,次の(i),(ii)に答えなさい。

資料1  (単位:人)
19  21  13  17  25
24  17  17  23  14

資料2  (単位:人)
20  26  19  27  25
24  20  15  24  20

資料3  (単位:人)
平均値 23   
中央値 21   
四分位範囲 6

(i) 資料1の記録を箱ひげ図に表したものとして最も適するものを次の1~4の中から1つ選び,その番号を答えなさい。

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(ii) 資料2と資料3から読み取れることがらを,次のA~Dの中からすべて選び,その記号を答えなさい。

A.議案Yに賛成した人数の最頻値は20人である。
B.賛成した人数の合計は,議案Zより議案Yの方が多い。
C.賛成した人数の中央値は,議案Zより議案Yの方が大きい。
D.賛成した人数の四分位範囲は,議案Zより議案Yの方が小さい。
(解答方式を組合せの選択肢から改題)

(i)データから箱ひげ図

 まず、資料1を、データの値が小さい順に並べ替え、中央値・第1四分位数・第3四分位数を求めます。

箱ひげ図に必要な5つのデータを整理すると

この5つのデータすべてがあっているものは

 2番です。

(ii)

 1つ1つ見てみましょう。

最頻値

 最頻値とは、データの値の中でもっとも多く現れる値のことです。議案Yに賛成した人数を表しているのが資料2ですから、このデータを見ると、

確かに、20人がいちばん多く現れています。この選択肢は正しいですね。

データの合計

 議案Yに賛成した人数を表している資料2のデータの値を、すべて合計すると220。
 議案Zについては資料3を見ますが、平均値が23で、データ数は10クラス分10個ありますから、その合計は23×10=230。
 この選択肢は間違いですね。

中央値

 議案Yについての資料2のデータを小さい順に並べると、

 議案Yに賛成した人の中央値は20と24の平均ですから22。確かに議案Yの中央値の方が大きいですから、この選択肢も正しいです。

四分位範囲

  議案Yについての資料2のデータを、小さい順に並べると、

 四分位範囲は第3四分位数と第1四分位数の差ですから、25-20=5。確かに、議案Yの方が議案Zより、賛成した人の四分位範囲は小さい。

(i)     (ii) A,C,D


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