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鳥取県|公立高校入試確率問題2020

 右の図Iのように,立方体の6つの面に,1の目が1面,2の目が2面,3の目が3面ある特殊なさいころが,大小2つある。次の会話は,みほさんとゆういちさんが,これらの2つのさいころを同時に投げたとき,出た目の数の和について話し合ったものである。
 このとき,あとの各問いに答えなさい。
 ただし,これらの2つのさいころは,6つのどの面が出ることも同様に確からしいものとする。
 
会話

みほさん:これらの2つのさいころを投げたとき,出た目の数の和は,2,3,4,5,6のいずれかだね。
ゆういちさん:そうだね。その中で,出た目の数の和が[ ア ]になる確率が最も小さく,その確率は[ イ ]だね。
みほさん:それでは,出た目の数の和がいくらになる確率が最も大きいのかな。
ゆういちさん:$${\underline {\small \sf 出た目の数の和が6になる確率が最も大きい}}$$と思うよ。
これらの2つのさいころは,両方とも3の目が出やすいよね。だから,出た目の数の和は6になりやすいはずだよ。

問1 会話のア,イにあてはまる数を,それぞれ求めなさい。
問2 会話の下線部の予想は誤っている。その理由を,確率を使って説明しなさい。
問3 これらの2つのさいころを同時に投げたとき,大きいさいころの出た目の数を$${m}$$,小さいさいころの出た目の数を$${n}$$とする。右の図IIのように,平面上に点A($${m,n}$$)をとり,点Aを通るような関数$${y=ax^2}$$のグラフをかくとき,$${a}$$が整数である確率を求めなさい。

図Ⅱ

とりあえず,やっぱり表だよね。

 変則さいころなので、面を食らう(6面さいころだけにね・・・)かも知れませんが,表をかきましょう。
 表の横も縦も、「同様に確からしい」ことがらを並べることに注意しましょう。「1の目」「2の目」「2の目」「3の目」「3の目」「3の目」の6通りですね。

問1・問2は・・・

 まず和の表をつくりましょう。いちばん少ないのは和が2になる場合で,1通りしかありませんので、確率は$${\dfrac{1}{36}}$$。

 そして会話の内容は間違えています。よく直感で間違えやすいポイントの一つにもなっていますが、表を見ると、どちらかが2・もうひとつが3で和が5になる場合の方が多いですね。これをもう少し確率の数字と表をからめて書くと、答の文章になります。

問3は?

 実は、こちらで問題を採録して,解説しています。というわけで、ご覧ください。

問1 ア   イ $${\bm{\dfrac{1}{36}}}$$
問2 (例)出た目の和の数の和について表をかいて確率を求めると、和が6になる確率は$${\dfrac{9}{36}}$$で、和が5になる確率$${\dfrac{12}{36}}$$よりも小さいから。
問3 $${\bm{\dfrac{1}{6}}}$$

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