大分県|公立高校入試確率問題2024
分類:21 見た目同じことが起こる偶然-かぶり数字玉
玉は区別してから表をかく
2と書かれた玉が3個ありますので,どのことがらが起こることも「同様に確からしい」ようにするために,この3個の玉を区別しておきます。ここでは2と②と[2]として,区別できるようにしておきます。
同様に,3と書かれた玉も2個ありますので,3と③としておいて,表をかきます。取り出して戻してもう1回ですから,表は次のようになります。
起こりうるすべての場合の数は36通りで,1回目が2回目よりも大きくなる(1回目より2回目が小さくなる)のは,次の表のようになり,11通り。
ですから,求める確率は$${\dfrac{11}{36}}$$です。
確率を比べる
PとQの確率を比べるために,それぞれの確率を求めましょう。
注意が必要なのは①の問題の太郎さんは「1回目が2回目よりも大きくなる」確率を考えるのに対し,②の問題では「1回目が2回目よりも小さくなる」確率です。ヒヤッとしますね。(結果として値が一緒で,どうしてこんなひっかけを埋め込んだのかはわかりませんが)
袋Yの1の玉・6の玉も複数入っていますので,区別をつけて表をかくことにします。また,花子さんは,1回目を袋Xから,2回目を袋Yから取り出しますので,そこにも注意を払うこと。
P(太郎さん)の確率は$${\dfrac{11}{36}}$$,Q(花子さん)の確率は$${\dfrac{12}{36}=\dfrac{1}{3}}$$で,花子さんの確率の値の方が(わずかに)大きいですので,Q $${\dfrac{1}{3}}$$と答えればよいわけです。
答
1つ1つは基礎的な問題なのですが,文章をよく読んで状況をつかんで,区別して考えないといけないし,ひっかけ・ひっかかりポイントもあるので,数学よりも国語力が試されている感じもします(が,どうも状況が人工的ないので,思考力・判断力・表現力等の育成に対応した出題,というのも,ちょっとどうなのでしょう?)
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