福井県|公立高校入試確率問題2017
分類:応用〈2〉 動かす② 循環型
まずは表で考えてみることにします。
(1)は、点Pが頂点Cに移動するのは4通りなので、その確率は$${\bm{\dfrac{4}{9}}}$$。
(2)はなかなか奥が深いよ
[6]のカードの代わりに何かを入れると,表は次のようになる。
○のときにAに止まる条件、△のときにAに止まる条件、◇のときにAに止まる条件をそれぞれ考えればよい、ということになります。
○でAに止まるとき・・ まずは([6]の代わりに)[4]であれば1周してAに止まります。しかし問題文には「他の自然数」となっていて、その範囲は書かれていないことに注意。2周する[9]でも、3周する[14]でも、4周する[19]でも・・・・と永遠に続くことに気がつくかどうか,がポイントとなります。4に5、10、15・・・をたした数です。
△でAに止まるとき・・ 同じように[3]であれば1周してAに止まります。やっぱり5をたしていって、[8]だと2周、[13]だと3周・・・となります。
◇でAに止まるとき・・[5]がここにあてはまることに気づきましたか?2周しますが,止まりますね。上と同じように5をどんどんたしていった[10],[15],[20]でも大丈夫ですね。
これら3つを、伝わるようにどう書いたらいいか、・・・答を見てください。
答
確率の問題・・・なのだろうか?
点Pが頂点Aに移動する確率が0でないということは、点Pが頂点Aに移動する場合が少なくとも1つあればよい。点Pが頂点Aに移動するのは、取り出したカードの数の和が5でわり切れるときである。交換するカードに書かれた自然数を$${n}$$とすると、取り出されるカードの組合せの全ての場合は
①{1,1}
②{1,2}
③{2,2}
④{1,$${n}$$}
⑤{2,$${n}$$}
⑥{$${n}$$,$${n}$$}の6通りで,①~③は、交換前と変わらず5ではわり切れない。
④の組合せの場合で1+$${n}$$が5でわり切れるのは、$${n}$$が5でわって4あまる数のときである。
⑤の組合せの場合で2+$${n}$$が5でわり切れるのは、$${n}$$が5でわって3あまる数のときである。
⑥の組合せの場合で$${n+n=2n}$$が5でわり切れるのは、$${n}$$が5でわりきれる数のときである。
$${n}$$はこの④~⑥のいずれかにあてはまる数であればよい。
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