富山県|公立高校入試統計問題2023
(1)相対度数
相対度数とは,度数の合計に対する割合のことです。
$${\dfrac{(その階級の度数)}{(度数の合計)}}$$
この場合は,3÷25=0.12です。ほかの数学単元では分数で表現しますが,統計分野では小数で表します(特に小数第*位まで求めなさい,という指定があるときがあります)。
相対度数は特に,全体の度数が異なるデータを比較するときに,度数の代わりに用います。(後の問題にもあります)
(2)中央値の含まれる階級
まずは中央値が,小さい方からデータを並べて何番目かを調べておきましょう。
中央値は,ちょうど【13】番目のデータの値です。では次は,小さい方から【13】番目のデータが,どの階級に含まれるかを考えればいいです。累積度数を考えます。
10日以上15日未満の階級には小さい方から12人いて,15日以上20日未満の階級には小さい方から19人いますので,13番目の人は15日以上20日未満の階級に在籍していることがわかります。
(3)度数分布表から読み取れること
一つ一つ見ていくことにしましょう。
ア ある区間に含まれる人数
Q組をみると,英語で日記を15日以上書いた生徒の階級を合計すると,21人。ですから20人以上います。この選択肢は正しい。
イ 度数分布表における最頻値
度数分布表では,度数の最も多い階級の階級値を最頻値として用います。度数分布表で,度数が最も多い階級を見ると異なりますので,
最頻値も異なります。この選択肢は間違い。
ウ 相対度数
P組とQ組それぞれで,英語で日記を書いた日数が20日以上25日未満である生徒の割合を求めると
どちらも0.2ですので,この選択肢は正しい。
エ 度数分布表における最大値
最大値は,P組もQ組も25日以上30日未満の階級にあることまでは読み取れますが,それ以上は読み取れません。ですから,この選択肢は間違いです。
オ 累積相対度数
5日以上10日未満の階級の累積相対度数を求めますが,まずは累積度数を求めて,累積度数を度数の合計でわって求めたほうが,計算が楽に済みます。
P組の方がQ組より大きい。
答
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