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山口県|公立高校入試確率問題2024

 Rさんは,図1の展開図を組み立ててできる特殊なさいころを2個つくり,できたさいころを図2のように,それぞれさいころA,さいころBとした。

 次の(1),(2)に答えなさい。ただし,さいころA,さいころBはどの面が出ることも同様に確からしいものとする。
(1)さいころAを1回投げるとき,1の目が出る確率を求めなさい。
(2)さいころAとさいころBを同時に1回投げるとき,出る目の数の和について,Rさんは次のように予想した。
   Rさんの予想
      出る目の数の和は,2になる確率が最も高い

 Rさんの予想は正しいか,正しくないか。確率を求めるまでの過程を明らかにして説明しなさい。

分類:1 偶然1回の確率,数学的確率,確率の意味 
   21 見た目同じことが起こる偶然-数字

変形さいころ

 問題をよく読まずに,さいころの1の目だから$${\dfrac{1}{6}}$$に決まっている! ・・・としないように。
 さいころAの6つの面のうち3面に1の目がかいてありますので,このさいころAでの確率は$${\dfrac{3}{6}=\dfrac{1}{2}}$$です。

表をかいて説明

 (2)の問題は,それぞれの面の目を区別しておきます。3つの面にある1の目を[1](しかく1),①,<1>(さんかく1)として,2つの面にある2の目も同じように[2](しかく2),②としておきます。

 そうして表をかいて

起こりうるすべての場合は36通り。で,目の数の和を計算してみます。

う~ん,パッと見てどうでしょう,Rさんの予想は正しそうに見えますが

あれ? 和が2になる場合は9通りなのに対して,3になる場合が12通り,4になる場合も10通りあります。分母は共通ですので,当てはまる場合が多ければ,確率も大きいはず。Rさん,残念。

 あとは,これを「説明」する答案にすればよろしい,ということになります。

(1)$${\bm{\dfrac{1}{2}}}$$
(2)さいころの1の目を[1],①,<1>,さいころの2の目を,[2],②と表すとき,2つのさいころの目の出方は全部で36通りあり,出る目の数の和は上の表2のようになる。
 このうち,出る目の数の和は2になる場合は9通りあり,その確率pは$${\dfrac{9}{36}=\dfrac{1}{4}}$$である。
 一方,出る目の数の和が3になる場合は12通り,出る目の数の和が4になる場合は10通りあり,その確率はそれぞれ$${\dfrac{12}{36}=\dfrac{1}{3}}$$,$${\dfrac{10}{36}=\dfrac{5}{18}}$$であり,どちらもpよりも大きい。
 したがって,Rさんの予想は正しくない。


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