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山形県|公立高校入試確率問題2021

 下の図のように,Aの箱の中には,1から3までの数字を1つずつ書いた3個の玉,Bの箱の中には,4から6までの数字を1つずつ書いた3個の玉,Cの箱の中には,7から10までの数字を1つずつ書いた4個の玉が,それぞれ入っている。
 A,B,Cそれぞれの箱において,箱から同時に2個の玉を取り出すとき,取り出した2個の玉に書かれた数の和が偶数になることの起こりやすさについて述べた文として適切なものを,あとのア~エから1つ選び,記号で答えなさい。
 ただし,それぞれの箱において,どの玉が取り出されることも同様に確からしいものとする。

ア Aの箱のほうが,B,Cの箱より起こりやすい。
イ Bの箱のほうが,C,Aの箱より起こりやすい。
ウ Cの箱のほうが,A.Bの箱より起こりやすい。
エ 起こりやすさはどの箱も同じである。

分類:15 同時に2つ取り出す

表をかこう

 ちょっと文章が長いですが、つまるところABC の3種類の箱からそれぞれ2個取り出したときに、両方偶数である確率に違いがあるか、ということです。
ABCそれぞれについて、2個同時に取り出すC型の表を3つ書いて、3つそれぞれの確率を求めてみましょう。

 表より、和が偶数になる確率は、Aの箱もBの箱もCの箱も、いずれも$${\dfrac{1}{3}}$$です。当てはまる選択肢は 

問題を解いた後に

 シンプルですが、直感で答えるとエではなさそうな感じがします。計算して求めた確率が直感を裏切るいい問題です。

 なんか典型問題をいろいろいじくり回しているうちに、思いついたのでしょうかね。

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