神奈川県追試験|公立高校入試統計問題2024
(i)ヒストグラムから中央値
中央値は,小さい順にデータを並べたときの【10】番と【11】番の平均の値になります。
ヒストグラムから中央値を求めるには,度数とそこからさらに累積度数を求めていきます。
というわけで,中央値が含まれる区間(階級)は,3年以上4年未満です。
(ii)資料から読み取れること
データから平均値と最頻値と中央値
3つの代表値を求めてみましょう。
平均値 まずそれぞれのデータの合計を求めます。
経験年数3年未満の生徒
$$
\begin{array}{rcl}
(5+4+2+9+5+3+5+6+10) \div 9 & = & 49 \div 9 \\
& = &5.44444..
\end{array}
$$
経験年数3年以上の生徒
$$
\begin{array}{rcl}
(4+3+4+5+8+8+6+8+3+5+9) \div 11 & = & 63 \div 11\\\\
& = &5.727272..
\end{array}
$$
最頻値
3年未満は5本、3年以上は8本ですね。
中央値 データを小さい値から順に並べます。
中央値は両方とも5ですね。
ですから,ここで選ぶのは平均値と最頻値。
最小値と最大値
最小値は2本と3本で3年以上の方が大きいが,最大値は10本と9本で、3年未満の方が大きいので,この選択肢は正しくない。
第1四分位数と第3四分位数
さっき中央値を求めるときに,データの値が小さい順に並べてありますので,それを活用して四分位数を求めると,
確かに、3年以上の生徒の方の第1四分位数と第3四分位数がどちらも大きいです。
5本以上の生徒の割合
5本以上の生徒は,経験年数3年未満の生徒で6人、経験年数3年以上の生徒で7人います。
6÷9=0.66666.…
7÷11=0.6363636.…
成功した数が5本以上の生徒の割合は,経験年数3年未満の生徒の方が大きい。
3本以下の生徒の割合
3本以下の生徒は,経験年数3年未満・経験年数3年以上の生徒ともに2人います。割合は
2÷9=0.222222.…
2÷11=0.181818181.…
こちらは,確かに成功した数が3本以下の生徒の割合は,経験年数3年以上の生徒の方が大きいです。