応用編〈3〉 裏返す
問題を解く前に・・・
ここでは《場合分け》をよく使います。どんな《場合》に分かれるのか,モレなくダブりなくリストアップすることが大切です。「これで全部か? 漏らしててる場合はないか?」そして「この場合とあの場合でダブってないか? 同じもの混じりこんでないか?」と,たえずアンテナを張って考えておく必要があります。
(1)を解く
以下、例えば1回目にA、2回目にCを出すことを[A-C]と表すとする。
すべてのタイルは同じ色になるということは・・・すべてのタイルが黒になるか、すべてのタイルが白になるかのどちらかだったらよい。
つまり、次の2つのどちらかが起きればよい、ということになる。
《場合分け》
❶すべてのタイルが黒になる場合は、AとDが裏返ればよいので、[A-D]と[D-A]の2通り。
❷すべてのタイルが白になる場合は、BとCが裏返ればよいので、[B-C]と[C-B]の2通り。
なので、あわせて4通り。
(2)を解く
すべての場合(分母)は、つぎの樹形図によって、16通り。
さて、分子です。判定条件の「白と黒のタイルが2枚ずつで,それぞれの色の長方形が1つずつできる」ときとは、具体的にどんなときでしょうか。
それにあてはまるすべての場合を,次の4つに場合分けしておきましょう。
《場合分け》
❶■■
□□ [A-C][C-A]
❷□□
■■ [B-D][D-B]
❸□■
□■ [C-D][D-C]
❹■□
■□ [A-B][B-A]
あわせて8通り。すべての場合は16通りなので、その確率は
$${\dfrac{8}{16}=\bm{\dfrac{1}{2}}}$$
答え
類題
裏返す系の問題には、そのほかオセロ、カード、スイッチのオンオフなど。
(宮城県2022、大分県2022、宮崎県2022、大阪府C2021、高知県2020、神奈川県2017、香川県2014、福島県2015、熊本県2013、福井県2012、兵庫県2012、栃木県2010、愛知県A2010、熊本県A2010、茨城県2008、熊本県A2007、山口県2005、鳥取県2004 など
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