長崎県|公立高校入試確率問題2023
分類: 1 偶然1回の確率、数学的確率、確率の意味,
14 取り出して、戻さずもう1回,
24 取り出して、戻さず何回も
(1)は大丈夫ですね
4つの球のどれを取り出すことも同様に確からしいことがらですので、4の球を取り出す確率は$${\bm{\dfrac{1}{4}}}$$。これは大丈夫ですね。
(2)は・・・?
素直に表をかいて考えてみましょう。1回目・2回目の順番が関係していますので、P型の表です。
表から、すべての場合の数は12通り、そのうち2回目に4の球をひく場合は3通りありますから、その確率は$${\dfrac{3}{12}=\bm{\dfrac{1}{4}}}$$です。
(3)は樹形図
偶然が3回起こりますから、樹形図をかいて考えましょう。
点数が何点になるか、ルール通りにちゃんと全部の場合が書けるかどうか、というのができれば、大丈夫でしょう。すべての場合の数は24通り、そのうち点数が4点になるのは9通りですから、その確率は$${\dfrac{9}{24}=\bm{\dfrac{3}{8}}}$$と求めることができます。
答
【研究】問題を解いた後に
(2)は興味深い
このうち(2)はちょっと掘り下げてもよいでしょう。何も考えずに、やっぱり4つのうち1つ取り出すから、確率は4分の1...という考えで答えたとしても,マルがもらえます。
この考え方でいいのでしょうか?
ここで、④の球を取り出すと「当たり」、ほかはハズレという「くじ」に置き換えて考えてみることにします。2人の人が順番にひくくじとして考えたときに、1回目にひく方が有利か、2回目にひく方が有利か、という問題があります。
数学的には④のくじをひく確率は全く同じ、ということが、この問題でわかります。1回目・2回目のくじの当たりやすさ・有利さは、この問題に限らず、数学的には同じなのです。
しかし、なんとなく釈然としない人もいるでしょう。2回目の人が1回目の人の結果に左右されるからなのですね。
くじをひく順番が気になる人については、こちらの【問題を解いた後に】の項目でも触れているので、読んでみてください。
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