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宮崎県|公立高校入試統計問題2023

 右の図は、ある地域の2001年(℃)と2021年の9月の「日最高気温」を箱ひげ図に表したものである。
 この箱ひげ図から読みとれることとして、正しいといえることを、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。
 2001年では、半分以上の日が30℃以上である
 2021年では、平均値が30°Cである。
 気温が25℃以下の日は、2021年より2001年の方が多い。
 気温の散らばりの程度は、2001年より2021年の方が小さい。

ある区間に含まれるデータの個数

 2001年の30度以上の区間を見てみましょう。

 第3四分位数よりも大きい値となりますので,この区間に含まれるデータの個数は半分以上ということはありません。(全体の25%以下,ということが読み取れます)
 ですから,この選択肢は正しくありません。

箱ひげ図と平均値

 箱ひげ図には平均値のデータは使っていません。別に書き込まれてもいないので,この箱ひげ図からは読み取れません。
 ですから,正しいとは言えません。

ある区間に含まれるデータの個数その2

 25℃以上の区間を見てみましょう。

 どちらも,第1四分位数は25℃以上ですから,この区間にあるのは75%以上のデータ,ということまでは読み取れますが,それよりもわかることはありません。
 線の長さに惑わされてはいけません。2021年がたとえば第1四分位数よりも小さい値がすべて最小値,というデータでも,この箱ひげ図になることがあります。
 ですから,正しいとは言えません。

データの散らばりの程度

 3つとも選択肢は選べませんので,が正解,ということになりますが,ちゃんと確かめてみます。データの散らばりは,最大値と最小値の値の幅,つまり範囲を考えてみるといいでしょう。

 確かに2021年の方が2001年より小さいですね。ですからこの選択肢が正しいといえます。

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