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佐賀県|公立高校入試確率問題2020

 A,B,Cの3人が,それぞれ3枚のカードを持っており,3枚のカードの表には,1,2,3の数字が1つずつ書かれている。裏返したカードをよく混ぜて1枚のカードを出し合うカードゲームを行う。
 ただし,カードに書かれた数字が一番大きい人を勝ちとし,数字が全て同じ場合は,引き分けとする。このとき,(ア),(イ)の問いに答えなさい。

(ア) A,Bの2人でカードゲームを行う。このとき,(a)~(c)の各問いに答えなさい。
 (a) 2人が出したカードに書かれている数字の出かたは全部で何通りあるか,求めなさい。
 (b) 引き分けとなる確率を求めなさい。
 (c) Aが勝つ確率を求めなさい。

(イ) A,B,Cの3人でカードゲームを行うとき,Aのみが勝つ確率を求めなさい。

(ア)は偶然2回なので表で

 (ア)は2人での対戦で、A,Bの2人がそれぞれ1回ずつ、合わせて2回の偶然が起こります。偶然が2回ですので,表で考えることができます。

 数字の出方は全部で9通り。表の各マス目に,勝ったほうまたは引き分けの結果を書いておきましょう。そのうち引き分けになるのが3通り。Aが勝つのも3通りありますので、その確率は$${\dfrac{3}{9}=\bm{\dfrac{1}{3}}}$$で求めることができます。
 樹形図で考えることももちろんできます。樹形図はこんな感じ。

(イ)は偶然3回だから・・・

 偶然はA,B,Cの人がそれぞれ1回ずつ、合わせて3回起こします。樹形図を書いて考えることにします。
 それぞれの場合について,だれが勝つかを左に書き出します。引き分けのときは「引」としておきます。

 なお、どうしても表で考えたい、という人のために、表で考える方法も書いておきましょう。まず、AとBのかけあわせが9通りありますので、それぞれの組についてCとのかけあわせの表,というやりかたで作ってもいいでしょう。
 樹形図がごちゃごちゃして苦手,という人にとっては,表で済ますための一つの手です。各マス目が同様に確からしく起こることがらです。

 どちらにしても、すべての場合は27通りで、Aが一人で勝つのは5通りであることがわかりますので、求める確率は$${\bm{\dfrac{5}{27}}}$$です。

(ア) (a) 9通り  (b) $${\bm{\dfrac{1}{3}}}$$  (c) $${\bm{\dfrac{1}{3}}}$$    (イ) $${\bm{\dfrac{5}{27}}}$$


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