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熊本県B|公立高校入試確率問題2020

 2つのさいころA,Bと,右の図のような,方眼紙に座標軸をかいた平面があり,点Oは原点である。

 さいころA,Bを投げて,それぞれのさいころの出る目の数を$${a}$$,$${b}$$として,次のルールで点Pの$${x}$$座標と$${y}$$座標をそれぞれ決める。ただし,さいころの1から6までのどのどの目が出ることも同様に確からしいものとする。
 
<ルール>
点Pの$${x}$$座標は,$${a}$$の値が奇数のとき$${a}$$,偶数のとき$${\dfrac{a}{2}}$$とする。

点Pの$${y}$$座標は,$${b}$$の値が奇数のとき$${b}$$,偶数のとき$${\dfrac{b}{2}}$$とする。
 
 例えば,$${a}$$=1,$${b}$$=6のとき,P(1,3)となり,$${a}$$=2,$${a}$$=4のとき,P(1,2)となる。
 
① 点Pが関数$${y=x}$$のグラフ上の点となる確率を求めなさい。
② 点Pと原点Oとの距離が4以下となる確率を求めなさい。

分類:C1 座標・関数-座標が決まる、D2 座標平面上の図形-2点の距離・線分の長さ

どうしましょう・・・? 表?

 問題文の中に座標平面も示されているので,これが使えるかな、と思ったら、〈ルール〉がそれを許さない! いったん表を書いて、それぞれの目が出た場合の点Pの座標を考えましょう。

 ①は、この表の中で$${x}$$座標と$${y}$$座標が等しい場合、ということになります。○をつけたところが、条件を満たす場合に当たります。数えると10通り。
 求める確率は$${\dfrac{10}{36}=\bm{\dfrac{5}{18}}}$$。

距離も表にかいちゃう・・・?

 ②は、距離そのものを入れてもいいのですが、根号に入れる前の$${x^2+y^2}$$の値を計算しておいて、これが16以下になる場合、ということで条件を読みかえておいた方がいいでしょう。
 表に$${x^2+y^2}$$を書き入れると、16以下より16より大きい場合の方が少ないので、こちらに×印を入れて数えると16より大きい場合は15通り。なので16以下の場合は残りの21通り。

 求める確率は$${\dfrac{21}{36}=\bm{\dfrac{7}{12}}}$$。

 う~ん座標平面の図がある個とで、逆に惑わされる問題かも。

① $${\bm{\dfrac{5}{18}}}$$   ① $${\bm{\dfrac{7}{12}}}$$

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