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高知県|公立高校入試確率問題2020

図1のような,一方の面が白色,もう一方の面が黒色の円盤状のこまが6枚ある。この6枚のこまを,六角形ABCDEFの各頂点上に,図2のように白色の面を上にして1枚ずつ置き,頂点Aから順に,コマA,コマB,コマC,コマD,コマE,コマFとする。
 1つのさいころを2回投げ,下の【手順】にしたがって,さいころの出た目の数だけこまをうら返す。このとき,下の(1)・(2)の問いに答えなさい。

【手順】
① 1回目に出た目の数だけ,こまAから左回りに,順にこまをうら返す。
② 2回目に出た目の数だけ,こまFから右回りに,順にこまをうら返す。

〔例〕 1回目に出た目の数が3,2回目に出た目の数が5のときは,次のように各頂点上のこまをうら返し,こまA,D,E,Fの上の面が黒色,こまB,Cの上の面が白色となる。

(1) 6枚のこまの上の面がすべて黒色となる確率を求めよ。
(2) こまEの上の面が白色となる確率を求めよ。

表をかいて考えます

 さいころ2回なので表をかいて考えます。1回目の目で裏返るもの、2回目の目で裏返るものをそれぞれの目のところに書いておいて、各マスに2回目が終わった後に黒色になっているこまをかいておきます。

 ここまで準備ができていれば、あとは各マスをチェックするだけです。(1)は全部ひっくり返る赤い丸のところの5通り。(2)はEが裏返っていない青い丸印のところの14通り。したがって、それぞれ求める確率は、$${\bm{\dfrac{5}{36}}}$$・$${\dfrac{14}{36}=\bm{\dfrac{7}{18}}}$$です。

(1) $${\bm{\dfrac{5}{36}}}$$   (2) $${\bm{\dfrac{7}{18}}}$$

分類:応用❸裏返す


問題を解いた後に・・・

表をかかずに、条件に合う場合を独自列挙

 表をかかずに条件から迎えに行って、条件に合う場合を列挙する方法も考えてみます。(1)は、とにかくAとFからそれぞれ反対に、全部をひっくり返すわけなので、「さいころの目が6になるところ」を探してもよいですね。

 (2)は、1回目でEが裏返らない場合(さいころの目が1~4)と、1回目でEが裏返る(5・6)で場合分けをして考えてみましょう。

●1回目の目が1~4のとき 2回目でもEが裏返らなければいいので、2回目の目は1のみ。なのであてはまる場合は、さいころの目の組を(1回目の目,2回目の目)で表すことにすると、(1,1)(2,1)(3,1)(4,1)のとき。

●1回目の目が5か6のとき、2回目でもEが裏返えれば結局上の面が白になり、そういう2回目の目は2~6。あてはまる場合は、(5,2)(5,3)(5,4)(5,5)(5,6)(6,2)(6,3)(6,4)(6,5)(6,6)のとき。

 なので、こまEの上の面が白色となるのは14通り。


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