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静岡県|公立高校入試確率問題2023

 2つの袋Ⅰ,Ⅱがあり,袋Ⅰには2,3,4,5の数字を1つずつ書いた4枚のカードが,袋Ⅱには6,7,8,9,10の数字を1つずつ書いた5枚のカードが入っている。は,袋Ⅰと袋Ⅱに入っているカードを示したものである。
 2つの袋Ⅰ,Ⅱから,それぞれ1枚のカードを取り出すとき,袋Ⅱから取り出したカードに書いてある数が,袋Ⅰから取り出したカードに書いてある数の倍数である確率を求めなさい。ただし,袋Ⅰからカードを取り出すとき,どのカードが取り出されることも同様に確からしいものとする。また,袋Ⅱについても同じように考えるものとする

分類17 お互いに影響しない2つの偶然

表をかきます

 袋Ⅰから取り出す偶然と袋Ⅱから取り出す偶然の2つの偶然が起こりますから、表をかいて考えます。それぞれには同様に確からしいことがらを並べます。
 袋Ⅰでは
   [2のカードを取り出すこと]
   [3のカードを取り出すこと]
   [4のカードを取り出すこと]
   [5のカードを取り出すこと]
がそれぞれ同様に確からしいことがらです。
 袋Ⅱでは
   [6のカードを取り出すこと]
   [7のカードを取り出すこと]
   [8のカードを取り出すこと]
   [9のカードを取り出すこと]
   [10のカードを取り出すこと]
がそれぞれ同様に確からしいことがらです。
 したがって表をかくと次のようになります。

 この場合、2つの偶然の間には何の影響もありませんから、これ以上表をいじる必要はありません。(このnoteではX型の表と呼んでいます) 起こりうるすべての場合は20通り、ということになります。

 「袋Ⅱから取り出したカードに書いてある数が,袋Ⅰから取り出したカードに書いてある数の倍数である確率」という条件に当てはまる場合を、表に〇印で書き込んでいくと、次のようになります。

 20通りのすべての場合のうち、条件に当てはまるのは〇の数を数えればよいですので7通り、したがってその確率は$${\bm{\dfrac{7}{20}}}$$ということになります。

$${\bm{\dfrac{7}{20}}}$$

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