生きるか死ぬかの毎日
貯金0完全歩合スタート
完全歩合制とは、必ずもらえる給料が0円で支払われる金額がすべて成果に応じて決まる形態のことを指します。 たとえ1日10時間働いたとしても、売り上げがなければ収入は得られません。 完全歩合制は「フルコミッション制」とも呼ばれます。
今でこそ4期目を迎え、各クライアントから信頼される企業となりましたが、
起業した際は今思い返せば無謀な挑戦でした。
起業した理由
元々は『特別販売員』としてクライアントの商品を売るという事に特化した営業部隊に所属し、その中で全国1位の実績を収め、毎月継続し、これ以上目指せるポジションが無くなった為、『独立』を意識するようになりました。
20代前半から飛び込み営業で生計を立てていた経験もあり、完全歩合の報酬にも慣れていた為、
『売る力』さえあればどうにでもなると考えていました。
こうと決めたらとりあえずやってみる性格が幸か不幸か良く考えずに決断してしまう。
次の日には上司に相談ではなく、退職を決めた事を伝える。
上司は絶句してましたけど、決めたんで!
そして次の日には片っ端から完全歩合の委託案件を調べる。
たまたまのタイミングで同じ会社のSV管理職のSさんも独立に興味を持ってくれ、一緒にスタートを切る事となる。
SVというのも役職の一つであり、コールセンターを始め多くの会社や業界で使われています。 スーパーバイザーと聞くとどのような人なのか想像しづらいですが、要するに管理者です。 従業員の勤怠や仕事を管理したりするのがスーパーバイザーです。 特にSVは複数のチームやエリアを管理することが多いため、かなり大変なのです。
更に特別販売隊のメンバーも数名ついて来てくれました。
時流の違い
実際に案件を探していると時代の違いを実感し始めます。
若い頃のように『飛び込み営業』で契約をとって高収入を得ようというリサーチ不足の甘い考えが重くのしかかります。
飛び込み営業禁止物件の大幅増加と、報酬単価の低下…
そしてついてきてくれたメンバーは飛び込み営業未経験…
チームとして出来る事を話し合い、決定したのが完全歩合はそのままに、色々な施設の一部の場所を借りて通行人に扱う『商品』を売るという事に決まりました。
完全歩合の重圧…
先ずは自分が背中を見せる
初日初受注→やれば出来る所を見せていく→成功事例を共有→ロールプレイング→チームとして実績が向上していく。
今考えるとよく道端の通行人に声をかけ、即決で商品を売ってこれた
なと思います。
基本的に商業施設の外に場所を借りるので、夏は汗だく、冬は雪の中で声をかけまくる。お客様の頭に雪がかかるのをもう一人が払う
車に商材陳列用の手作りの段ボール什器を乗せ、風で壊れてもガムテープで修正し、どんなひどい場所でも、とにかくやるしかなかった。
件数が取れなければ飯が食えない。もし0なら場所代、交通費でマイナスになる。
出勤してマイナスになる訳です。
初日で重圧に負けたメンバーも数人いましたが、それ以外は誰一人として今日まで辞めていません。
毎日がプレッシャーとの戦い
とにかく『必死』でした。
その度に毎朝自分に言い聞かせていたのが、
『今日、件数が取れなければ腹を切る』
『常に背中を見せる』
『ここで終わればそこまでの男』
転換期
1年を超えたあたりから徐々にクライアントや他の取引先から一目置かれるように。
実際に色々な場所で実績を上げていると会社の名前が拡大していきます。
そして色々な仕事の依頼が舞い込んでくるようになり、
実績を出す→クライアントから高単価オファー→達成→予算交渉
クライアントからの最大の褒め言葉。
『あなた達はモンスターです。』
褒められる為にやった訳ではないが、あの経験が無駄では無かったと思えた瞬間でした。
現状では各企業営業研修や、特別販売員の管理をし、社員も増え新しい事にチャレンジしています。
たまに何故そんなに件数取れるのか?有り難いお言葉を頂きますが、
一つ言えるなら『覚悟』の差だと思います。
スキルは学べば磨けますが、自分のマインドだけはこれだ!!というものがないと、
どんな『スキル』も意味を成さないと実感しています。
人は忘れやすい生き物なので
おすすめの方法は、毎朝鏡を見て思いを声に出してみる事です😊
正に鏡に映る自分に言い聞かせる方法です。
毎朝よし!!やるぞ!!って大声出してたら、隣のおじさんから
うるせー!!!ぶっ飛ばすぞ!!と言われた経験あるんでそこは気を付けて下さい
1週間このやり取りで諦めてくれましたが…
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