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絵が苦手だと、ずっと思ってきたあなたへ 18
水彩色鉛筆を使ってスケッチしましょう
これから本格的なレッスンを進めていきたいと思います。
今回は、スケッチに色を付けてみましょう。
「・・・・・。」
突然固まったような・・・。
分かります。
絵を描くことに苦手意識をもっていると、「形が思うように描けない」「色を塗ったら変になった」という経験があるのではないですか?
形については「目と手の訓練」でお伝えしました。
ですので、これから色について進めていきたいと思います。
ここでは、扱いやすい「水彩色鉛筆」を使いますので、ご安心くださいね。
見た目は、色鉛筆です。ですから、普通に色が塗れます。
でも、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、「水彩色鉛筆」は水彩画のように描けるのです。
どうやるのかというと、まず色鉛筆のように色を塗ります。
色を塗ったら、水を含ませた筆でなぞります。
にじみやぼかしが簡単にできます。
これならば誰でも色を塗ることができますね。
やってみると分かりますが、これなら筆に絵の具をつけて塗るのとは全然違い、とても簡単です。
水彩絵の具で描くには「筆」という高いハードルがあります。
描きなれている方には分からないかもしれませんが、筆で色を塗るというのは、苦手意識を大きくするツールなのです。
でも、これならば大丈夫です。
混色もできます。
また、先に画用紙を濡らしておいて、そこを水彩色鉛筆で塗ることも、水を付けた筆で、水彩色鉛筆を少し溶かして色を付け塗ることもできます。
慣れてきたらいろいろ試してみてくださいね。
では、早速スケッチを始めましょう。
今回は、ボタンを描いてみましょう。
出来るだけ大小さまざまなサイズのボタンを用意します。
紙は、はがきサイズの小さめなものにしましょう。
まずは、画用紙の上に好きなように、いくつか並べてみます。
ボタンにもいろいろな大きさや形、色がありますね。
出来るだけ違うものを選び、画用紙全体に、楽しく配置してみてください。
おおよその配置が決まったら、後で配置が分かるように、スマホなどで写真に撮りましょう。
そして、画用紙のすぐ上に置きなおします。
では、ボタンの形をチラチラ目で追いながら、鉛筆で薄く、なぞるような気持ちで、スケッチしていきましょう。
凹凸や穴も描いておきましょう。
手のスケッチの時もお伝えしましたが、トレーシングペーパーで絵や写真を写し取るやり方の応用です。
多少の形のゆがみは気にせず、分からなくなったら、ボタンを手に取って指先で形を確認してください。
では、形が描けたら、水彩色鉛筆でボタンの色を薄く塗っていきます。
そして、水を付けた筆でそっとなぞりましょう。
ボタンの凹凸で明暗ができ、色の濃さの違いが見られます。
濃いところは、もう少し色を重ねましょう。少し違う色を重ねると、色に深みが出ます。
少しずつ濃淡を意識して進めましょう。
色を塗るときもボタンをよく見てくださいね。
細かいところは、水彩色鉛筆で直接描き込んでも良いです。
でも写真のように正確に描く必要はありません。大切なのは、雰囲気です。
ボタンの雰囲気を感じ取りましょう。
これで完成です。机にできる影も描くとより雰囲気が出ます。
それでは、身近にある小さめのものをどんどん描いてみましょう。
小さなスケッチブックなど用意すると良いですよ。
楽しく続けていきましょう。
「大人の美術教室」今日はここまでです。
「大人の美術教室」からお知らせ
ご近所で長年「川崎市多摩区にある木村ピアノ教室」を営まれていらっしゃる木村先生のご厚意で「KATO美術レッスン」として始めました。
「絵を描いてみたいけど、苦手だし・・・」「美術には興味があるけど難しそう・・・」
これまでお読みいただいた方でも、まだそう感じてる方は多いと思います。
「KATO美術レッスン」は、そういう方にこそ体験していただき、興味の扉を開いてほしいと思っています。
絵を描くって、表現するって、もっと自由でいいんだと気づいたら、そして自分にもそれができるんだと分かったら、もっと幸せが広がっていくと思いませんか。
「久しぶりに絵を描いてみたいな」「時間ができたので、絵を習ってみたいな」という方もぜひご参加ください。
「KATO美術レッスン」のホームページでは、参加されている方の作品や感想も載せています。ぜひお立ち寄りくださいね。
「木村ピアノ教室」は地域に愛され、20年も続けて通う方や、親子で通う方もいらっしゃる、とても雰囲気の良いピアノ教室です。
近所に菅ルームもあります。こちらで「KATO美術レッスン」を開設しています。
音楽と美術のコラボという新しい試みです。
「レッスンのピアノのメロディが心地よいです」という、参加者のお声もいただいています。
また、クリスマスイベントには、ピアノ講師の方も参加してくださいました。皆さん楽しくクリスマスリースを作られました。
少しずつ化学反応が起き始めています。軌道に乗ったら、そちらもお伝えしていきたいと思います。