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【レポート】デブサミ関西2020 A-8 SCRUMMASTER THE BOOKで広がるスクラムマスターの世界


スクラムマスターは、スクラムチームの秘書やお世話係ではありません。
偉大なスクラムマスターは、もっともっと高みを目指しているんです。
誰もが偉大なスクラムマスターになるためのきっかけを与えてくれる、SCRUMMASTER THE BOOK(原著:THE GREAT SCRUMMASTER)の内容を元に、関西に縁のある3人のスクラムマスターが語ります。

書籍は近日発売予定(2020/09/09)だそうです。結構有名な本でしたが英語本だったため、敬遠しておりました。今回ついに和訳された本が出るようです!

この本って?

スクラムマスターのバイブル的な書籍だそうです。

スクラムマスターを極めるための指南書

つまり、必読書です。

今回セッションを拝聴した感想としては、スクラムマスターに限らず人・チームをマネジメントされている立場の方にとっての必読書のように感じました。

私自身、マネージャーおよびスクラムマスターとしての経験、双方の役割を兼務した経験もありましたので、今回のセッションは私自身の振り返りにもなりとても貴重なセッションででした。

セッション内容のメモ

自己組織化したチームは一つの生命体

フォーカスするのはスクラムマスター

スクラムは自己組織化されたチームが前提

翻訳の進め方

スクラム実践者ならではの進め方でとても興味深かったです。モブワークはプログラミングだけではなく翻訳レビューにも有効だったそうです。

* モブ翻訳レビュー(3名以上で開催)
* 下訳を進める担当
* Velocityの計測
* 進行状況の可視化(チャート)

役割を兼務する時の落とし穴

書籍には以下の記載があるようですが、セッションでは太字の二つに絞ってメリットとデメリットが解説されていました。

* チームメンバと兼務
* POと兼務
* マネージャーと兼務
* 複数のチームを兼務

スクラムマスター道

スクラムマスターはこれまでにない新しい概念である。

フォーカスする対象が3段階で変わっていく
1. チームにフォーカスする自律的なチーム。
2. 関係性に注目するPOをチームに巻き込む
3. システム全体に波及する

関係性における有害なコミュニケーション(4つの毒)

スクラムに限らず全ての現場で気を付けたいコミュニケーションだ。

スクラムマスターの役割として、4つの毒についてチームに教える。すぐ毒に気付けるようにコーチングする。結果として、全体的なモチベーションとオーナーシップが高まります。

* 非難する
* 守りの姿勢/防御
* 侮辱する
* 壁を作る/無視/逃避

普段はこんなこと言わない人でも強いストレス・プレッシャーがかかる環境下では出てしまう人もいるかもしれません。私自身、人生の中で一度もなかったとは言えません。

どんな背景があるにせよ、この毒を使った時点でチームの関係性は悪くなるでしょう。スクラムマスターに限らず、社会人として当たり前のような気がしています。

解毒剤

アサーションを実践することで変われる。

相手の変えるのではなく、まずは自分が変わる。
❌そもそもあなたがその会議に出たいなんて私は知らなかった。出たいなら明確にそう伝えておくべきでしょう(非難+防御)
❌そんな当たり前のこともできないのか
-> 喧嘩を売ろうとしているようにしか見えないのでやめましょう。
解毒剤(例)
* (言う時)私にとって重要なことで、ひとつも会議を逃したくありません。今度からは会社のカレンダーに入れてみんなで共有しませんか?
* (言われた時)すみません、今後同じことが起きないように、会社のカレンダーに入れてみんなで共有しませんか?

詳細は、ぜひ書籍を読みましょう。


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