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生命の不思議「同化作用と異化作用」
同化作用とは、人体の細胞や組織を作る作用です。
体は細胞を作り、死んだ細胞や機能しなくなった細胞と入れ替わっています。
例えば指を切ると、正常に機能している体は、瞬時に皮膚の細胞を生成し、止血し治癒し始めます。
この再生過程は、実は代謝反応で、アナボリズムと呼ばれています。
その一方で、それとは全く正反対の活動が体の中で行われます。
新陳代謝によって細胞や組織が新しく生成される代わりに、エネルギーを減らして体が正常化するようにする働きです。
例えばエアロビクスをします。
すると心拍が増えると共に体温が上昇し、その状態をある程度維持します。
この状態が起こると、体はより多くの酸素を必要とします。
酸素を吸うためには呼吸が増えます。
こうして必要なエネルギー量が増えていきます。
もしも体が、酸素を取り入れて二酸化炭素として排出する作用がついていけなくなると、体は崩壊してしまいます。
過剰な要求が起こる場合には、体は食料をエネルギーに変えて補います。
この過程も新陳代謝の働きで、カタボリズムと呼ばれます。
ということで、新陳代謝とは一見全く正反対の働きのように思われるもの、つまりエネルギーを使って細胞を作る同化作用と、細胞を破壊してエネルギーを作る異化作用とを常時調節しているのです。
このようにして、新陳代謝は調整役として非常に重要な役割を果たしています。
体は新陳代謝の働きによって、2つの正反対の機能を調和し、必要な時には細胞を生成し、必要に応じて細胞を壊しています。