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睡眠と新陳代謝の意外な関係
これは意外に厄介な問題です。
ほとんどの人が、本来必要とされている睡眠量をとることができていません。
仕事や家族、学校、家事などのためにどんどん必要な睡眠時間は削られていきます。
しかし、睡眠時間を十分とると新陳代謝は活発になります。
その一方で、慢性的な睡眠不足の人は日常生活を行うのにもエネルギーが不足し、消化などの機能も衰えがちです。
その結果、睡眠量が不足している人は新陳代謝が低下しがちです。
睡眠不足の人は、特に炭水化物を含む食品を効率よく分解することができなくなります。
この状態を改善することは大変難しいことです。
なぜならエクササイズをしようと思うと、たいていは睡眠時間を削ってやるしかないからです。
長い就業時間を終えて、家族との時間を終え、家事を終わらせてようやくエクササイズをする時間を見つけられるという人がほとんどでしょう。
ですから新陳代謝を活性化させるためのエクササイズは、夜遅くなって初めて行うことができるというわけです。
だいたい夜9時かそれ以降でしょう。
こうした問題は、どのように対処したら良いのでしょうか?
結局、これはバランスの問題ということになってしまいます。
エクササイズすることを楽しみにしており、医師も健康のためにエクササイズを行ったほうが良いと勧めているのであれば、多少睡眠時間を割いてもエクササイズを行ったほうが良いでしょう。
しかし、エクササイズをするためにしぶしぶ睡眠時間を削っている場合は、やがて体に害が及ぶことになります。
睡眠不足によって消化不良になるからです。
要するに、バランスの問題なのです。
毎晩エクササイズを行う必要はありません。
あるいは、日中の生活の中にエクササイズを取り入れてしまえば良いのです。
就業後すぐや、昼食休みの時に取り入れることもできるでしょう。
たいていのフィットネスクラブは早朝から始まり、中には24時間営業しているところもあります。
自宅でエクササイズすることを希望するのであれば、予算の範囲内で必要なマシーンを購入すると良いでしょう。
リサイクルショップなどで安く仕入れることもできます。
もしも睡眠障害などがある場合には、新陳代謝の速度にマイナスの影響を与え、翌朝十分なエネルギーが出ないでしょう。
不眠症やその他の睡眠障害は、昨今では多くの人が抱える問題ですが、現在はリラクゼーションスペースがたくさんありますから利用することをお勧めします。
医療機関に頼らなくても以下のような方法でも睡眠障害を解消できます。
夜遅くに食べ物を食べない
寝る前にはホットミルクを飲む
寝る前にテレビを付けない
ヨガなどのストレスを和らげるエクササイズを行う
就寝前に暖かいお風呂に入る
就寝間際にエクササイズを行わない