カロリーについてはシンプルに考える
カロリーは、単なる単位です。
カロリー自体は形のあるものではありません。
ちょうどセンチメートルが長さを現す単位であるように、カロリーも他のものを表す単位なのです。
ではカロリーは何の単位かというと、エネルギーの単位なのです。
カロリーはダイエットの大敵と思われていますが、実はエネルギーの単位に過ぎないのです。
人間はエネルギーの良し悪しは判断できない
しかし、カロリーはとても重要な存在です。
なぜなら、いかに人類の知能が発達しても、良いエネルギーと悪いエネルギーを識別することができないからです。
医療科学の研究が進んでいる現代でも全く解明できておらず、未知の分野なのです。
大まかに言うと、体はエネルギーがどこから来るのかあまり気にしていません。
これについてはもう少し詳細を述べておくことで、食品選択の際にどの食品が新陳代謝を活性化させるのかという全体像が見えてくるはずです。
様々な食品が並ぶ食料品店。
その中から良い食品と悪い食品を明確に識別できると思っている人は多いはずです。
識別するために、わざわざ本を開いて調べる人もいないでしょう。
例えばプルーンといえば良い食品だし、クリームたっぷりのアイスクリームといえば悪い食品でしょう。
これは味の問題ではありません。
痩せている人で大量にアイスクリームを食べている人はおそらくいないでしょう。
これはカロリーやエネルギーとどのような関係があるのでしょうか?
体は食品の価値を評価できない
我々は食品を良い食品、悪い食品と識別して、プルーンは良い、アイスは悪いと分けることができます。
しかし、体は食品の価値を評価することができません。
ちょっと理解が難しいところですが、つまり体は食品が何であろうと気にしていないということなのです。
体にとっては、エネルギーは何から摂取しても同じエネルギーなのです。
どのような食品からエネルギーを摂取するにせよ、体にとってはエネルギーになれば良いのです。
どちらがより健康的であるかなどということは関係ないのです。
ゴミと同じで、捨ててしまえばどんなものも同じゴミなのです。
これを体や体重増加に当てはめてみましょう。
体がカロリーを摂取すると、これは体のエネルギーになります。
つまり、栄養やミネラルということを考えなければ、もしプルーンが100キロカロリーだとすれば、体は100キロカロリーを摂取したことになります。
これはアイスから100キロカロリーを摂取しようが、何から100キロカロリー摂取しようが変わらないということです。
同化作用が体重を増加させる
次に、体はこのエネルギーを二つの用途で使います。
1つは同化作用で新陳代謝をさせ、もう1つは異化作用で新陳代謝させます。
つまり、エネルギーに換えて細胞を生成するか、エネルギーに換えて細胞を壊すかということです。
カロリーと新陳代謝と体重減少について少し分かってきたでしょうか?
エネルギーが多すぎて、体がエネルギーを使い切れないと、エネルギーは細胞を生成し続けることになります。
消化や運動にエネルギーが必要でないとなると、体は余ったエネルギーを使って同化作用を起こし、細胞を生成するのです。
そうして生成された余分な細胞は、体重増加という結果になるのです!
要するに、総カロリー量、新陳代謝、体重増加というものは余分なエネルギーに関するものなのです。
体の中にカロリーが多くなりすぎると、つまり食事からエネルギーを摂り過ぎると、体はこれらのカロリーを他のものに換えます。
その他のものというのが、たいていは脂肪なのです。
代謝アップのための筋トレ
時々、こうした余分なカロリーは筋肉にも変わります。
筋肉に変わる場合は、体重を管理する上でも、体脂肪率という面から考えても良いことです。
実は、筋肉はそのままの状態でもたくさんのカロリーを必要とします。
筋肉を鍛え上げている人は、何もしなくてもカロリーを常に燃やす体になっています。
エクササイズをして引き締まった体にすることで、新陳代謝が活性化するのです。
なので、筋肉を鍛えるほど、余分なカロリーは脂肪にならずに燃やされるのです。
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