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Leica M10-D レビューと作例。M型の魅力とは。

こんにちは、フォトグラファーの吉田タイスケです。
今回は先月から使っている、Leica M10-Dについてのnoteです。

こんなやつです、M10-D。写真のレンズはElmar 35mm f3.5。

適当ライティングですいません。写り込みとか、まあ、あまり気にせずに。このとおり、背面液晶がない異端児です。

ともあれ、先にここ数日の作例をどうぞ。

Elmar 35mm f3.5

以下の写真は全て、Apo-Summicron 50mm f2です。lightroom現像。







数日って言っても、二日で7枚ですが(汗)。

アポズミ50はそのまま撮ると「写りすぎる」ので、撮影時にソフトフィルターをかけてます。収差を徹底的に排除したライカ究極のレンズにわざわざソフトをかけるのも変な話ですが、描写がそれでちょうどいいくらいなんですよねえ。絶妙に「写るけど柔らかく」なるというか。個人的にはコーラ写真が気に入ってます。

さてM10-D、ライカはSL2から入って、Q3、SL3と使っていますが、M型はSL、Qとは全く違うカメラですね。AFとMFだし、EVFと光学レンジファインダーだし、そもそも『違う会社が作るカメラ』と言えるくらいの溝が両者にはあります。

で、もしどちらかしか選べないなら、迷わずMを選びましょう。ライカはMです。SLやQシリーズは他社で代用(と言ったらアレですが)が効くかもしれませんが、Less is moreのM型はカメラの歴史を含め、ライカだけの体験です。

そのボディの質感、シャッター音、素通しのファインダー。フィルム、デジタルを問わずライカM型を手にした人は誰でも、「このカメラは違う」と撮る前から思うはずです。店舗に行って触ればわかります(←回し者になりたい)。そして、その勘違いが大事なんです(←オイ)。

ライカを使ったから写真が上手くなるわけではなく、「このカメラを使ったらイイ写真が撮れそう」と思えるカメラ、いつも側に置いておきたくなるカメラを使うから、写真が上手くなるんです。

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そう、M10-Dのレビューでした。

M10、M10-P、M10-Rとの違いは、
・背面液晶がない
・シャッター音(Pとも違うと聞きましたが、未確認)
・巻き上げレバー風サムレストの存在
・ボディの本革仕様
といったところでしょうか。

背面液晶がないのはデザイン的に最高ですし、必要なら携帯に繋げたりVisoflexも使えるので、全くデメリットがありません。「最もフィルムカメラに近いデジタルカメラ」という感じで、両者の良いとこ取りです。

フジフィルムあたりがそろそろ出すんじゃないでしょうか、液晶がないカメラ、、。

jpeg、raw画像の色味もM10系(と同じだと思ってる)は素直で、SL、Qシリーズと比べて自分がイメージしている「フィルム写真」の色味に最も近いと感じています。2400万画素はもうちょっと欲しい時もあるけど、必要十分。

そして、何気に巻き上げレバー風サムレストがイイ。フィルムカメラ感を出しながら、カメラのホールドに役立っています。全てのM型に標準装備してほしいくらいです。

ちなみにこのM10-Dを買う時、「アレは不具合が多いよ、失敗作だからやめておけ」と聞いてもいないのに、周りのライカおじさんから言われました(←余計なお世話っす)。携帯との連携が上手くいかないパターンが多いようですが、「WiFi」スイッチを入れたあと、右下の点滅が終わってからLeica Fotosに繋ぐと100%繋がります。お試しあれ。

ライカはクラシックカーによく例えられますが、それぞれの個体に特徴があって、そのあたりがまた、「自分だけの一台」と思わせてくれるのかもしれません(←良い意味で言えば)。とりあえずM10-D、35mmカメラでは失敗作どころか、今まで自分が使ったカメラの中では最高傑作です。

M10-Dとレンズ一本で、一人旅に出かけたいですね。

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