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犬や猫と暮らす私たちが働く場所について本気で考えた軌跡【オフィス移転】

こんにちは。D2Cペットウェルネスブランド「PETOKOTO」を展開する、株式会社PETOKOTO代表取締役の大久保です。元保護犬でコーギーのコルクと暮らしています。

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PETOKOTOは、「人が動物と共に生きる社会をつくる」をミッションに掲げ、動物が好きな人も苦手な人も、動物自身も命を尊重し許容される社会をつくりたいと考えています。

事業軸は、犬や猫に対して家族品質の暮らしを提供するD2Cペットウェルネスブランド。デジタルのDXと家族品質のFX(Family Transformation)を通して解決することを目指しています。現在は、出逢いの家族品質化として、保護犬猫マッチングサイト「OMUSUBI」、情報の家族品質化としてペットライフメディア「PETOKOTO(ペトコト)」、フレッシュドッグフード「PETOKOTO FOODS」を運営しています。これら点と点を線で結び、パーソナライズに暮らしを豊かにする提案をするコンシェルジュプラットフォームを目指しています。

今日は、犬や猫と暮らす私たちPETOKOTOが、2015年から働く環境について真剣に考えた軌跡についてお話します。ペットのためにどんなオフィス環境にしよう?とか、ペットがいる中でどんな環境で働こう?とか、悩まれている方に少しでも発見や気づきになれば幸いです。

1. ペット同伴オフィスは本当に良いの?からスタート

2015年創業からシェアオフィス、マンションの一室と移転をし、2018年に人員増加のため、再度オフィスを移転することになり、移転先を検討することになりました。

条件は色々ありましたが、外せない条件はただ一つ。
「メンバーが犬や猫を連れて来られるペット同伴オフィスであること。」

でも、ふと

「ペット同伴オフィスってミッションの実現に当てはまるんだっけ?」

という疑問が頭によぎりました。

私たちのミッションは「人が動物と共に生きる社会をつくる」こと。
良く取材でも話していますが、私は起業する3年前まで犬や猫が苦手でした。でも、犬との出逢いから触らず嫌いだと分かり大好きになり、デジタル化の遅れや殺処分問題をはじめとする社会問題の顕在化を感じ、人生を捧げて起業することを決めました。

だからこそ、"共に生きる" という言葉にはこだわりがあります。

私はロンドンとパリに3年間住んでいました。当時、私はまだ犬や猫が苦手でしたが、電車やバスに普通に犬が乗っていました。怖いな〜と思いながら、そこにいる人たちはみんな普通に過ごしていました。

話を聞くと、私と同じように犬や猫が苦手な方はいました。にも関わらず、受け入れられてるのです。

一人の飼い主はこう言いました。

「苦手な方がいることも理解できる。だからこそ、自己中心的にならず、マナーを守り、最低限のしつけをするんだよ。」

一人の苦手な人はこう言いました。

「だって犬や猫も同じ命だから。自分たちがマジョリティであってはならない。苦手だったら適度に距離を取れば良い。」

好きな方も、苦手な方も、そして当事者である犬や猫も存在します。
でも、すべての命を尊重し許容しているからこそ、バランスが取れ、社会に適応している。

PETOKOTOが実現したい社会の姿です。

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この考えの元、PETOKOTOは事業やオフィス、人事制度、全てに反映させています。

そこで、オフィスも3者すべて、居心地が良い空間であるべきだと考えました。

今までのペット同伴オフィスは、犬や猫が好きな飼い主のためだけの空間で、犬や猫にとっては慣れない環境でストレスが溜まったり、体を悪くする可能性もあります。

そこで、まず犬や猫と暮らす建築のスペシャリストである金巻とも子先生を頼ることに。彼女に話したのは、日本一の愛に溢れたペットフレンドリーオフィスを作りたい、それだけでした。

2. 日本一のペットフレンドリーオフィスへ

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スタートアップは人員の変化が激しいため、ビルに入居し増床しやすい環境が理想です。しかし、1年半ほどペット可のオフィスを探していましたが、全くと言っていいほど物件がありませんでした。(ビル系はほぼNGでした)

そこで、3年見渡せるオフィスを一軒家で探そうと決断し、50名程度まで入れる目黒の3階建の一軒家を紹介いただき、入居を決めました。

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約2年間、メンバーや社員犬、社員猫と働き、良かったことと悪かったことがあります。

■ 良かったこと

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(1)チームリレーションにおける生産性の向上
オフィスの役割の一つが「チームとしての生産性」の向上だと考えています。大きなミッションを実現するためには一人だけの力では実現できず、多くのスペシャリストが集う必要があります。そして集うだけでなく、意識を共有し信頼し合い、共創する必要があります。

業務上のコミュニケーションを飛び越え、犬や猫を介したコミュニケーションをすることで普段見えない一面に出会うことができます。

これは夫婦とペットの関係に似ています。一般社団法人ペットフード協会が平成28年度に行った「ペット飼育の効用」に関する調査では、ペットを飼育することによって夫婦仲が良くなったと回答した方が非常に高かったそうです。

(2)社員エンゲージメントの向上
次に良かった点が、社員エンゲージメントの向上です。PETOKOTOはほとんどの社員が犬や猫の飼い主であり子どもと同じような存在のため、「家族と一緒に働けること」がすごく大切です。心理的安全性の確保につながり、安心して業務に集中することができ、結果的に個人の生産性の向上につながりました。

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■ 課題になったこと

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(1)個人の生産性
一方で、犬や猫と働いて悪かった点はほとんどありませんが、1つだけあります。それは、「可愛くて業務に集中できない」ことですwww

NewsPicksのWEEKLY OCHIAIでも話されていましたが、日本人が一番集中できない場所はオフィスだと言われています。11分に1回話しかけられているため、深い思考や集中的な作業を奪われてしまっているのです。その前提で犬や猫がいる環境がどうなのか、そこに尽きます。

猫は自習室兼猫部屋にいるので、そこまで影響はありませんでしたが、犬と働くことは集中面で課題もありました(最低限のしつけをしている前提です)。PETOKOTOは出勤できる犬に制限を持たせていないため、多い時だと5匹ほどが出勤し、個々人が集中できるように犬は飼い主の机の下でリードに繋ぐルールにしていました(定期的にフリーで走り回れるドッグタイムを設けています)。

このように、コミュニケーションを通したチームの生産性向上という側面では満点ですが、個人の生産性という側面では課題を残しました。

詳しい記事はこちらからご覧ください。

3. コロナを機にフルリモートの環境へ

そんな中、2020年、新型コロナウイルスがオフィス環境を一変させます。コロナを機に完全フルリモートに切り替えました。

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もともと犬や猫を含め、家族の体調が悪い場合などリモートを認めていたため、リモートワーク移行もスムーズで、会社全体での生産性は落ちず、売上は前年比+600%で成長しました。その中、コミュニケーション施策として、リモート会議はカメラオンをルールにしたり、オンライン全社ランチ会などを設けました。

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フルリモート環境下でもコミュニケーション損失が起きないよう、社内企画や目標管理等を見直す中で「業務の生産性が上がった」と社内エンゲージメント調査で回答する社員も多く見受けられました。

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一方で、「気軽に相談したいけど相談しづらい」「良い意味で対話によりリフレッシュしたい」などのコミュニケーションの課題の声もありました。また、経営においても今後採用を強化するにあたり、オンボーディングを含め、コミュニケーションが課題になると考えました。

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そこで、コミュニケーションの場所と個人の生産性にフォーカスできる場所をバランス良く分配することがネクストアクションだと捉えました。

4. 命を尊重するPETOKOTOらしい働き方の追求へ

PETOKOTOにおいてリモートワークは、感染症の流行や自然災害時にも「社員の安心安全を確保」し、「通退勤時間の短縮」「業務効率・生産性の向上」「会社への安心感」という利点を生み出しました。一方で、物理的に同じ空間にいた方が相談・解決が早いこともあり「社内のコミュニケーション不足」「アイディア創出機会の損失」という課題があります。

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そのため、まずはPETOKOTO自体が社会の当事者として、豊かなペットライフと事業成長の加速化、この両立を実現するために、ハイブリット型のワークスタイルへ本格移行します。まず週に一度、東京四谷のシェアオフィスにて全社員が集まれる日を設定し、他の日は在宅・コワーキングスペース利用など、社員の働き方やペットライフを尊重し自由に働く環境を選択可能にしました。

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このようなワークスタイルはペットとの暮らしだけではなく、子供がいる家庭や副業によるスキル開発など、多様な家族のカタチを尊重し社員の人生を後押しすることに繋がると考えています。今後も働く「場所」だけではなく制度自体もよりブラッシュアップし、人と動物の豊かな共生を実現する社会のロールモデルを目指していきます。

この日はオフィス初出社。10月から新たな期ということで、キックオフMTGを実施。PLから銀行残高、事業進捗、経営課題まで透明性を持って情報連携することを心がけています。

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また、お客様ヒアリングは全メンバー行なっており、それぞれの業務が最終的にお客様のもとへ届いていることを自分ごと化できるようにしています。この日は月次締め会で、ヒアリングをした担当から共有をしました。

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全社定例の後、全メンバーでランチ会。

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この日は、社員の機転でハロウィンドーナツをみんなで。

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どんな状況でも、たくましくPETOKOTOを成長させてくれるメンバーに感謝です。

5. PETOKOTOの未来をつくる仲間を探しています!

事業急成長につき、現在、採用強化中です!

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PETOKOTOは、OMUSUBIで命を迎えて家族になり、PETOKOTOで最期を迎えるまで、すべての一生をお客様に寄り添います。喜びや悲しみなど色々な感情と出逢い、愛の元で涙を流せる仕事があります。

私はスポーツが大好きで、スポーツを通して人の行動で感動し涙を流すように、私たちの仕事ではそういったことが多々起きます。

こんなにも愛で溢れ、涙を流せる仕事はなかなかないのではと思います。

オフィス出社とリモートのバランスを取った働きをしたい方、犬猫が大好きな方、ペット市場というレガシーな市場を変革したい方、日本初で海外スタンダードのサービスを作りたい方、ぜひSNSからでもOKですので気軽に連絡ください!

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お話できる情報(基本なんでも可能です)
・コロナでの変化をきっかけに犬や猫を迎えた譲渡者の話(紹介も可能)
・コロナで迎える数は増えた一方で捨てる人も増え、頑張って運営している保護団体の話(紹介も可能)
・コロナで犬と出かける回数が減り、肥満になりやすい犬が多い現状を解決する獣医師やトレーナーなど専門家の話(紹介も可能)
・コロナで料理需要が増え、人間同様の食事を犬や猫にあげたい飼い主の話(紹介も可能)
・食事をきっかけに肥満が解決した話、老衰でご飯を食べなかったのに亡くなる前日まで食べてくれた話
・海外・日本含めたペット市場の最新トレンド





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大久保泰介|ペットウェルネスカンパニー PETOKOTO代表
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