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ChatGPTにショートショートを出題・評価してもらった

最近話題の生成・対話型AI「ChatGPT」。
文章を書くクリエイターにとっては、もしかすると将来のライバルになるかもしれないし、あるいはアシスタントにもなるかもしれない、ChatGPT。

そんな不思議なChatGPT(GPT-4)を使って、今回、ショートショートを書いてみました。

書いてもらうんじゃありませんよ。書くのは僕です。
ChatGPTに頼るのは、出題と評価です。

どういうことかって?
これを見ればすぐにわかります。

出題パート(AI)

> これから、まったく関連性のない名詞を3つ挙げてください。
その単語をもとに、私がショートショートを作成します。
書き終わったら送信しますので、100点満点中何点だったかの評価と、
コメント(いい点・悪い点)をお願いします。

> 1. 気球 2. ラーメン 3. 宇宙船

実際の質問(プロンプト)と回答

執筆パート(人間)

出されたお題に沿って、私がショートショートを組み立てます。
宇宙船と気球に類似性を感じたので、テーマとタイトルは『沸点』にしました。
そういえば、山の上ではカップラーメンが早く作れるとか作れないとか。

実際の入力内容

読みづらいと思うので、念のため本文を掲載します。


『沸点』

2100年代。
誰もが地球上はもちろん、宇宙さえも自由に行き来できるようになった時代。

Nは車を走らせていた。
……というより「飛ばしていた」という方が正しいだろうか?
スピードの話ではない。
気球のように空に浮かびながら、ゆっくりとドライブを楽しんでいたのだ。

やっぱり空はいい。
子供の頃よりも「空飛ぶ車」が増えて、だいぶ騒がしくなったけれど、それでも車線や路線がなく、遮蔽物も少ない場所でのドライブは、まるで鳥になった気分だ。
科学技術の発展は素晴らしい。

と、そろそろお昼。
腹が減ったNは、車に積んである食材に手を伸ばす。
一番マトモな食材は……カップラーメンか。
もう少し贅沢をしたかったが、空のドライブ中の食事にはちょうどいいのかもしれない。
お湯が地上にいるときよりもだいぶ早めに沸くのだ。気圧の問題で沸点が低いらしい。 それでも数分待つのには変わらないのだけれど。

出来上がったラーメンを口にしながら、Nは名案を思いついた。
そうだ、宇宙でラーメンを作ったらどうなるだろう?
一瞬でお湯が沸くんじゃないか?
大気圏外すら自由に行き来ができる今、ちょっとしたイタズラ心がNを誘惑した。

2週間後、決行日。 我ながら馬鹿げた実験をしていると思う。
宇宙まで来てカップラーメンだなんて。
宇宙船に乗り込む際の手荷物検査は、どうにかくぐり抜けた。旅行先の星で使う電子ケトルだと説明しながら。
そしてたどり着いた船内。カバンを持ち手洗いに向かうN。そしてこっそりと電子ケトルでお湯を沸かす。

……!
予想通り、ケトルには一瞬で「沸騰」と表示されている。
さっそくお湯を注いでみる。次の瞬間。

冷てっ!
Nの顔に水がかかる。飛び散る。
吹きかかる。 無重力だから、そこら中が水浸し、いや、水浮かび?
確かに「宇宙に行けば沸点は早い」という、Nの仮説は正しかった。
しかし、誤解していたのだ。 宇宙では温かいお湯が早くできるわけではなく、沸点が低いか100℃に達しなくとも「沸騰」になる。

Nはしかたなく、冷たく硬いカップラーメンをすすった。
手洗いから出てきた彼を、乗客全員が奇異の目で見る。
水と、かやくまみれだったのだから。

さて、このままどうやってほしにいこうか。


評価パート(AI)

上記の内容をChatGPT(GPT-4)に投げたところ、返ってきたコメントが以下です。

このショートショートは、面白くてユニークな物語でした。100点満点中、90点と評価させていただきます。

良い点:
1. 独創的なアイデア: 空飛ぶ車や宇宙でのラーメン調理など、未来的で想像力を刺激する設定が魅力的でした。
2. ユーモア: Nが宇宙船でラーメンを作るというアイデアや、結果として生じるハプニングが面白く、読者を楽しませます。
3. テンポ: 物語がスムーズに進行し、読者の興味を引き続ける良いテンポが保たれていました。

悪い点:
1. キャラクターの背景: Nのキャラクターについてもう少し詳細を知ることができれば、物語に更なる深みが出るかもしれません。
2. 結末: 物語の結末がもう少し練られることで、より満足感のあるエンディングが得られるかもしれません。

全体的に楽しく読ませていただきました。素晴らしいショートショートをありがとうございます。

ありがとうございます。でも、残り10点、悔しいぃ゛……!

まとめ

ということで、生成系AIに「物語を生成させる」ではなく、「お題を出させて、評価させる」ということをやらせてみました。
今回はGPT-4でしたが、GPT-3.5や他の生成型AI、今後登場するモデルでは違うリアクションも見られるかも?楽しみです。

僕もAIに負けないように精進していきます。
それにしても、残り10点……!

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尾崎 太祐
ここまで読んでくださり、ありがとうございました! これからも応援いただけたらうれしいです。 (いただいたサポートは、作品制作のために活用いたします!)

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