Adobe Premiere Pro 2022でショート動画を作る手順+感動&苦労した話
ショート動画(短尺動画)が流行って久しいですね。
今さらながら、YouTube Short向けの動画制作に、事実上初めて取り組みました。
この記事では、動画作成にあたり経験したことをまとめておきます。
ショート動画の作成手順をまとめつつ、Adobe Premiere Proの仕様の壁にぶち当たった話なども書いておきます。備忘録です。
※2022年4月時点の情報です。
完成した動画
さて、今回作成したのは、ソニーから発表されたAIロボット poiq(ポイック) を紹介する動画です。まずはこちらの完成品をご覧ください。
手順1. 音声収録
先にナレーションのイメージがあったので、録音しました。
ナレーション原稿(台本)をnoteに書き出し、PCに向かっての収録です。
自分の滑舌の悪さと、環境音には苦労させられました。
録り直しの回数は数知れず。ノイズもなかなか取り切れず。
1分の音声を録るのに、2時間くらいかかったと思います。
手順2. 音声取り込み
Audacityで録音した音声をMP3で書き出して、Premiere Proに読み込みます。
なお、今回は縦型動画なので、シーケンスのサイズを1080x1920としてスタートしました。
前工程で音声編集(特にバランス調整)がやりきれなかったのですが、エッセンシャルサウンドと呼ばれる機能が便利でした。
プリセットを選ぶだけで、音声バランスなどを自動調整してくれます。
手順3. BGM編集
素材サイトから動画に合ったBGMを探してきて、ナレーションの長さに合わせます。
ここでもエッセンシャルサウンドが活躍。
[デュレーション]の項目を設定すれば、指定した秒数にBGMが自動的に編集されるんです。
もともと2分近かったBGMをカット。しかし違和感なく曲が繋がります。Adobe sensei天才。
手順4. テロップ(文字起こし)
ショート動画はふとした時に目につくので、無音状態で見ることも多いのではないでしょうか。
また、今回の動画は動きが激しくないという事情もあることから、全体的にテロップ(字幕)を付ける必要があると考えました。
動画編集におけるテロップ作成(文字起こし)は一番苦痛な作業だと聞いたことがあります。
しかし、技術の進歩ってすごいんですね。ナレーションから自動的に文字起こしをしてくれました。
「poiq」「天ちゃん」といった固有名詞と、私の滑舌が甘かった部分は聞き間違いが発生していましたが、それでも修正したのは数か所。
あとは字幕の見栄えがいいように、区切りや改行を編集していきます。
手順5. 画像の配置とエフェクト
画像などの視覚情報になるアイテムを集め、タイムライン上に配置していきます。
情報の一部は、YouTubeチャンネルや公式サイトをもとにさせていただきました。
また背景色については、今回はpoiqの紹介動画なのでブランドカラーを基調とすることを意識しました。
スポイトツールでpoiqのロゴから水色を取得、カラーコードを使い倒します。雨宮天さんのイメージカラー(青)も同様です。
フリー素材サイトについてですが、「いらすとや」は最近多用されまくっているので、意識的に避けました。(ゴメンナサイ)
対して、今回最も重宝したのは「フキダシデザイン」だったかも。
動きやエフェクトを加えたら完成です。
素材の配置・エフェクト編集には時間がかかり、最も根気のいる作業でしたが、試行錯誤するしかない地味な作業なので、説明は割愛します。
番外編:テロップ作成でハマった落とし穴
自動文字起こしされたテロップは、動かず味気ない印象になってしまうかもしれません。
キャプション(エッセンシャルグラフィックス)の設定を変えたいところなのですが、テロップにエフェクトをかける機能がありません。
(エッセンシャルグラフィックスは比較的新しい機能なので、今後改善されるかも。)
作業中に上記ツイートで助けを求めたところ、なんとフォロワーさんから返信が帰ってきました。
Vrewに持っていくのは盲点でした……今度試してみます。感謝!
手順6. 公開
動画を書き出して、YouTube公開します。形式は.mp4にしました。
YouTube Shortで見てほしい「ショート動画」だったので、動画のタイトルに #Shortsを入れます。
これにより、チャンネル登録者や検索ユーザー以外のところにも、この動画を届けやすくなるようです。
YouTubeでの公開後、TwitterやFacebookでも公開しました。
番外編:字幕ファイル(.srt)の活用
手順4で字幕を作成すると、SRTファイルというのが生成できるようになります。これはSubRip Textの略で、字幕ファイルのことです。
これをYouTubeやTwitterの動画に付随する形でアップロードすると、動画に字幕が表示できるようになります。
.srtファイル、すべての文字起こしを行わない動画(=長尺や雑談の動画)では親切かもしれません。
まとめ
1分の動画編集に12時間近くかけてしまいましたが、事実上初めてのショート動画にしては納得できる完成形になりました。
また、Adobe Premiere Proの進化には驚きました。どんどん作りやすくなっていますよね。
あとは、私のスキルの問題だと思うので、これからも小さな作品(たとえばショート動画)を作りながら、動画編集を楽しく学びたいと思っています。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!