義務教育終了後の足跡②: 高校での不登校
入学した公立高校で不登校になったところまで前回のnoteに書きました。
将来の夢もわからないのに大学受験に向けて勉強を頑張る意味がわからなくなったのです。そこで足を止めて自分の将来の夢、やりたいことを考えてみました。ここで、「自分は研究者になりたいんだ!」って思えばおとなしくすぐにでも高校に戻ったのでしょうが、そうはなりませんでした。
「俺はミュージシャンになりたいんじゃないか?」
突拍子もないように思うかもしれませんが、私は小さい頃からピアノを習い、小学生の頃は金管バンドに所属(トランペットや打楽器)、中学の後半からギターにはまり高校1年のころには兄弟や友人とバンド活動をしていて意外と音楽と身近な生活をしていました。それに、音楽をしているときは本当に楽しかった。
自分はミュージシャンになりたいのではないか?だとしたら高校で勉強することに意味はないのではないか?最近(2008年当時)有名なシンガーソングライターのY〇Iだって確か学校辞めてミュージシャンになったとかなんとか...でも一応高卒の身分は持っておきたいよなー、うーん...
「通信制の高校に通おう!」
という結論になり、せっかく入学した高校に通うのをやめて家で通信制の高校をネット検索する日々が始まりました。とはいえ一日中ずっと探していたわけではなく、空いた時間はアニメを見ていました。ミュージシャンになりたいのであれば楽器の練習をするべきだったのでしょうが、このあたり甘いですね。今振り返ればそんなに本気じゃなくただの現実逃避だったのかもしれませんが、当時は本気な気がしていたのです。
このときの私に対して両親はどうしていたかというと、「自分がそうしたいならそうしなさい」と見守ってくれていました。ただ、何も口出ししなかったかというとそうではなくて、例えばある通信制の高校に行きたいというと、なぜそこに行きたいのか、行って何をするのか、そしてその先に何があるのか、みたいなことを具体的に聞いてきました。何となくよさげだからという理由で選んでいた私は当然答えられるはずありません。本気具合をアピールするために作詞作曲までしてみましたが、まあヒドイ。我ながらセンスを一切感じません(笑)どうしたものかと、色々アニメを見たりゲームをしながら考えてみたのですが答えは出ず、
「ミュージシャンじゃなくても音楽に関わる仕事はいっぱいある。とりあえず大学に行ってからそんな仕事を探すかー」
という、なんとまあ意志の弱いところを見せつけるような結論に至ってしまったわけです。この答えを出すのに約2か月経っていました。そして、親にはやっぱ高校行くわ、そして大学に行くわ、といって高校に再度行き始めるのですが、まあこれが行きづらい。というのも、一回やる気をなくしてるのでそれを復活させるのも大変ですし、何より「不登校だった人」がまたやってきたという友人たちのリアクションがなんともむず痒い。なので、親には学校行ってくるわーと言ってバスに乗って高校の近くまで行くのですが、高校には行かず、付近の公園で時間を潰し、ブック〇フなどの古本屋さんが空く時間になったら漫画を立ち読みしに行って、程よい時間に家に帰るという生活を1か月くらい続けていました。学校に行かなくても、行かないことが普通になっているので担任の先生は家に連絡しませんし、両親は共働きだったので、昼くらいに家に帰っても誰もおらず、学校に行っていないことがバレることはなかったのです。
ちなみに、公園でつぶす必要のある時間は約3時間ほどありましたが、何をして時間を潰していたのかというと、おじいさんおばあさんたちのゲートボール大会をずっと眺めていました。朝早くからやってらっしゃったんです。ゲートボールを眺めながら、「自分の時間は止まってる気がするけど、地球はちゃんと回って、他の人の時間は進んでるんだなー」と訳の分からないことを考えていたことを何となく覚えています。
ちょっと疲れたので、今日はここまで。結局今日も大学入学まで書けませんでした。意志の弱さは治っていないようです。
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