「民主化」というファシズム。
より
上記文抜粋
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ウクライナ民族主義者を支援してきた米共和党
昨日、薄気味悪いネオコンとソロスの話を書いたけど、ウクライナの問題は、ナチ残党問題が深くかかわり、それを紐解くと、ネオコンやソロスといった現代のコミンテルンみたいな要するに左派っぽい人脈でない人脈に行き当たる。
今日twitterで拾ったんだけど、これですよこれ、ウクライナ民族主義者組織の問題。
この問題は、アメリカでは、本当はぱっくり口を開けているのに、現在の政治の中では知らん顔されている。私としては非常に興味深い。
特に興味深く観察しているのが、現在、バイデン、オバマが民主党なもんで、ウクライナ問題が左派の一部のロシア憎しの問題と重ねられているが、ウクライナ民族主義者を庇いに庇って、政治フォースにしてきたのはアメリカの共和党だ、という点に話しがいかないあたり。
共和党が、アイゼンハワー時代に遡って、ウクライナ民族主義者たちをかき集めてアメリカに連れて行って、その人たちを温存した結果、徐々に彼らが政治力を持ち、しまいには、レーガン政権において、アメリカ政治の大物たちと会って、そこから支援を得てさらに大きくなっていく、という流れが、さりげなく無視されている気がする。
実際には、こんな写真があったりする。こういうのは、ブッシュ父が快く思ってたという証拠にはならないですが(政治家にあって写真を撮って交流を自慢するという手はよくあること)、しかし、流れ的に関係がない人たちでないことは確か。
若いブッシュ父と向き合うこの写真の主は、
ヤロスラフ・ステツコ。
wikiはここ Yaroslav Stetsko
ナチと一緒になって暴れていたウクライナの民族主義者たちの中でも極め付きだったOUNのナンバー1がステファン・バンデラだとすると、ナンバー2だった人で、バンデラが50年代末に死んでしまうので、その後、このステツコが首位になる。
この人は1986年まで存命で、その間に、World Anti-Communist League(世界反共連盟)の重要人物になって、そこを通して各国に影響力を持つ。
世界反共連盟とくれば、日本のおっさんたちと深い縁で結ばれてる団体さんですね。蒋介石、文鮮明、笹川良一と名前のあがるそれのことです。
ここらへんでさんざん書いた話。
そして、レーガン政権時代にホワイトハウスは彼を呼んで夕食会を催してたそうで、レーガン大統領、副大統領のブッシュ、国連の米の代表だったジーン・カークパトリックが出席していたという。
その後、これらの反共団体というかウクライナ民族主義者の仲間たちは、冷戦期の西側プロパガンダ機関Radio Free Europeなどを通して、ヨーロッパ各国に影響を与えていく。なにしろ、アメリカの金がついているので、各種の年金なんかを用意して仲間を拾っていったらしい。
とういうことで、どうしてヨーロッパがナチとスターリンを同一視した、奇妙奇天烈な史観に襲われているのかの直近のルーツはここらへんなんじゃなかろうかと思われる。
■ 資料
ここらへんの話は、最近では、2014年に例のクーデター騒ぎで驚いた人々がいろいろ書いた時に多少広まった。例えばこれ。
Seven Decades of Nazi Collaboration: America’s Dirty Little Ukraine Secret
しかし、それ以前から、そもそも冷戦が終わる前、レーガン大統領の政権がナチとつるんでるという話しは一応もちあがったようだけど、主流のジャーナリストが深堀する前に立ち消えになったらしい(上の記事に書いてあった)。
代表的な本は、多分これかな、と思う。
Old Nazis, the New Right, and the Republican Party
Russ Bellant
アマゾンにもある。1991年ペーパーバック版に25,592円の値段がついてる。
もう1つは、1988年の発売のもの。アメリカン大学の教授が公文書の開示を求めつつ丁寧に資料を集めて書いた本なので、多分今でも価値は大きいのではないかと思われる(ネットに公開版があったので読んでみるつもり)。
Christopher Simpson, Blowback : America’s Recruitment Of Nazis And Its Effects On The Cold War ( 1988, Weidenfeld & Nicolson)
https://www.amazon.co.jp/dp/002044995X?tag=djp01-22&linkCode=osi&th=1&psc=1
■ 親ナチだらけのアメリカ
ということで、今後、アメリカの中間選挙でバイデンが不評で民主党が負けて、レームダック化して、次の大統領には共和党からということになっても、多分すっきりしたことにはならないだろうと思われる。
共和党からトランプが出てきたら、アメリカ内部でこのナチ繋がりに批判的な人々が黙ってるわけもなかろう、と思われる。トランプはロイ・コーンを通じて反共人脈なんだろとは前から言われている。
そして、台湾問題を蒋介石抜きで語れるわけもなく、戦後の蒋介石は反共屋さんの大物なわけだから、どうしたってウクライナ、ナチ人脈、反共人脈全体に話しが及ぶ可能性がある。
もとより、アメリカのエスタブが強烈に親ナチだったとしか思えない側面もあるわけだから、
それらを総合して、嘘つきアメリカという動かすことのできない巨大なレッテルが貼られる可能性もあるね。
そして、何度も書いてますが、どうしてこんな事実関係すら認められないのだろうという不思議がある。これは恥。軽薄さが嘘を許し、この嘘がすべてをゆがめていく。
しかし、そうなった場合、実は一般人の多くはそういうアメリカだと思ってないわけだから、アメリカのアイデンティティーが崩れる、という方向に行くこともありそう。というか、静かにそうなってる感じはある。どうなることやら。
■ オマケ
ナチでないアメリカ人もたくさんいることを忘れるのはフェアではない。ここらへん、いい加減にプロパガンダ戦ばかりやってきた結果、アメリカの中で実は深い断絶が修復不可能なまでに存在しているんじゃないのか、と見えたりもする。
一例をあげれば、チョムスキー。どうしてああもトランプを嫌ったのかといえば、チョムスキーにとってトランプはナチ支援を平気でやってる共和党そのものの姿に見えるからじゃないのか、と思ってる。チョムスキーの親は、アインザッツグルッペンなどにより、なぎ倒されるように人々が死んでいったユダヤ人人口が多い現ベラルーシかウクライナ北部の出身。ウッディー・アレンはリトアニアあたり。こういう人たちは言うに言われない恐怖を、ソ連に原爆300発落とすとか言って笑ってるアメリカに感じていたんじゃないかと想像する。
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抜粋終わり
民主主義でも、ファシストになれるのだよな・・・・。
たしかアメリカのエール大学って、「ネオコンの巣窟」で「ネオナチの巣窟」って言われている。
そういえば・・
より
上記文抜粋
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西側メディアの指導者ラベリングの読解方法
・民主的な良い指導者、国際協調を大事にする指導者=米政府の言うことを聞く指導者
・極右=米政府の言うことより国民の言うことを聞く指導者
・悪の独裁者=国民の言うことを聞くだけでなく米政府に反論してくる指導者
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抜粋終わり
そういえば、私は、極右だよね~。
あと
「天皇撲滅」だから、極左だよね。
て右も左も、結局は「嘘で詐欺」だは。
天皇の無い 蒼い空を取り戻す