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タイのBTSの話
バンコクの街中を走る高架鉄道はBTSと呼ばれている。
BTSで切符を買う方法は主に2通りある。
1つ目は券売機で買う方法である。
券売機の横には簡単な路線図が貼ってあり、駅名の横に数字が書いてある。
その数字がその駅までの料金なのである。
券売機はタッチパネル式で目的地の駅をタッチすれば料金が表示される。
その金額分を入れればカード状のチケットが発券される仕組みだ。
券売機横の路線図で料金を確認すると書いた。
なぜ先に確認するのか。
実はこの券売機、お札が使えるタイプと小銭しか使えないタイプのものがあるのだ。
お札が使える券売機ならなんてことはないのだが、問題は小銭しか使えない券売機のときである。
路線図で料金を確認し、小銭が足りなくてお札しかない。
そんなときに2つ目の方法である。
2つ目の方法もなんてことはない。
ただ窓口に行って駅員さんから直接買うだけである。
が、しかしこの駅員さんから直接買うのが緊張するのである。
なにしろ相手はタイ人だ、ちゃんと自分の発音が通じるか心配になってしまう。
もっとも駅員さんは観光客をたくさん相手にしているからしっかり聞き取ってくれる。
それでも初めて窓口でチケットを買うときは緊張したものだ。
このときにバーツ札を渡すと駅員さんが切符とお釣りをくれるわけだが
僕はこのときいつも軽く焦ってしまう。
というのもこの窓口はガラス張りになっていて手元の部分にU字状のくぼみがある。
直径20cmくらいのパイプを縦半分にカットしたものが横向きにはめてあると思えば分かりやすいかもしれない。
駅員さんはここにお釣りのお札と小銭、それにチケットをまとめてジャララと置くのである。
その中からお札、小銭、チケットを分けて取り出すのにいつも手間取ってしまうのだ。
しかし日本のようにお札を渡してから、小銭を渡すという習慣に慣れている自分からすると、タイのこういった渡し方にも異国の文化を感じることが出来て面白いのである。
チケットを買ったらあとは電車に乗り込むだけと思うかもしれないが
実はもう一つ油断ならない場所がある。
それは改札である。
BTSの自動改札は閉まるのがとにかく早い。
日本であれば切符を入れる、もしくはパスをタッチすれば改札のゲートは自分が通過するまではよほどのことがない限り閉まることはない。
だがしかしタイの改札はそうはいかないのだ。
よほどのことがなくても閉まるのである。
またタイの自動改札は日本のものとは作りが違う。
日本の改札ゲートは平たい板が奥から手前に向けて閉まってくるのがほとんどだ。
故に万が一閉まってしまってもそのまま進めば強引ではあるが通過することが出来る。
だがタイの改札は違う。
両サイドの壁の腰ぐらいの高さから四つ切りのバウムクーヘンのような板が勢いよく飛び出してくるのである。
これに挟まれると地味に痛い。
そのため改札を通る乗客はこの瞬間だけは気持ち早歩きになるのである。
リュックを背負っているときは尚更気を付けなければならない。
リュックが挟まれて抜け出せなくなる可能性がある。
もっともそのすぐ脇には駅員さんがいるから、万が一の事態が起きても駅員さんが助けてくれる。
また駅の構内では入り口や改札付近で手荷物検査が行われている。
リュックや大きい荷物を持っていると検査官に呼び止められることがあるが、そのときは笑顔で素直に応じていれば何の問題もない。
でもやはり呼び止められたときは緊張するものである。
職務質問に近いものがあるかもしれない。
最後に
BTSに限った話ではないが、タイの公共施設というのはとにかくエアコンが効いている。
デパートの中や空港など一枚羽織りたくなるほどである。
もしタイで電車に乗ることがあれば降りた瞬間に外との気温差にクラっとしてしまうかもしれない。
そのことを肝に銘じて素敵なタイの日々を送ってほしいものです。