「掛軸をひろめたい」そのためにはおそらくこれが答えかと。
本日は、表装について、色々思う所を書いていきたいと思います。
最近思っているのは、いや、この仕事を始めた時から思い続けていることなのですが、どうすれば、掛軸が身近なインテリア商品になるのかということです。(たくさんの人に掛軸が広まること)
どうしても、掛け軸というのは和のイメージが強く、掛軸をインテリアとして飾るのに、イメージがわかない、どうやって飾って良いのかわからないという、先入観の壁にぶち当たってしまいます・・・
10年以上前から、もっと額みたいに楽しめますよ、写真立てのように飾れますよと、伝えているのですが、どうしても、床の間がないと…、うちは、洋室しかないから…、なんて、言葉を聞いては、掛軸はもっと気軽なものですよ!と地道に伝え続けてきました。
そして、口伝と自社のホームページ、SNSでの発信にも限界を感じつづけていました。
そもそも、いまの時代に掛軸が必要あるのか?必要があれば、一生懸命伝えていったりしなくても、自ずと広がっていくのではないか?
掛軸というコンテンツはすでに、役目を終えて、静かに掛軸文化を閉じていくのを甘んじて受けた方が良いのか?
そんな、広めてやるぞー!という気持ちから、いや、もう無理かなーという気持ち!を繰り返し繰り返し、気がつくと15年経っておりました…
思い返せば、色々な事を行なってきました、掛軸のミニ講座だったり、クリエイターさんとのコラボイベントだったり、SNSだったり、掛け軸のお店だったりetc
その中でも、一番、掛軸広まってるなーと実感するのは、クリエイターさんとの、コラボ系のイベントや、作品制作が多かったですね。
本当にありがたやー。でした
と、そんな感じで進んできた15年ですか、そろそろ、大きな転換をしていかんと考え出しております。
掛軸を広めるためにネックになってる一つに、このブログ?(note)得体の知れない価格帯かと思います。そもそも、掛軸っていくらくらいなんだよー、絶対高いよなーって印象がかなりあるかと思います。
現にコラボしているクリエイターさん達も、その部分が非常に最初は気になったそうです。
正直なところ、掛軸をつくるのは、確かに安くはないです。しかし、本当に沢山の人に広めるには、高くてはダメなんです、(安けりゃいいってもんでもないですが)掛軸は特別な物でなく、特別な物もあるけど、気軽に楽しめる物でなければ、広めることが出来ないのです。
技術、価格、歴史、文化、ここのバランスのウエイトを変えること、バリエーションを増やすことで、万人が活用できる、どんな人にでも掛軸が手に取れる世界になると考えます。
技術の部分をあげれば、価格は高くなるけど、技術の部分を下げれば価格は安くなる、全てに完璧を求めるのではなく必要な目的にあわせて、表装のバランスを変える、これが必要なのではないでしょうか?
極端な話
300000円や30000円の掛軸はあるけど、3000円で買えて、気軽に楽しめる掛軸があるでしょうか?
広く広めるためには、一番廉価な価格帯は、みんながちょっと気軽に買える金額でないと、ダメだと思います。高付加価値の掛軸、高い掛軸というのは、みんなが手に取りやすい価格の掛軸があってこそ、その価値が、引き立つわけです、陰と陽、裏と表、マイナスとプラス、物事の真理として、いや宇宙の真理として、対称となるものがないと、片方の存在は消えてしまうと考えます、男と女で考えてもよくわかります。どちらかしかいなければ、いづれなくなっていく運命ということです。
そんなわけで、わたくし佐河太心は、手に取りやすい掛軸の販売を、表具師、掛軸師、表具屋三代目として、取り組んでいくことに、決めました!
15年かけて、色々、考えた結果、この方法でしか、掛軸を広めることができないのではないかという、結論にたどりつきました。
現在コロナ禍で、色々と大変な時期で、先の見えない状況ではありますが、来春を目途に、インテリアアートではなく、インテリア雑貨としての掛軸を
広めていくつもりです。
ただ、そこには、掛軸風ではなく、しっかりとした掛軸という形の掛物として「壁には何かが必要だ。」をキャッチコピーにKAKEMONOブランドして、しっかりとした、表装の裏付けのある一番廉価で、気軽に楽しめる掛軸の企画、デザイン、制作を頑張っていきます。
とにかく、掛軸を壁にかけてください、掛軸を壁にかけてみたら?掛軸かけろ~ 掛軸掛軸 かけじく~ いいから掛軸かけろ~ と掛軸バカとして、強く訴えかけて、本日の記事を閉めさせていただきます。
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