表具師・掛軸師になるには・・・
みなさん、こんにちは、「なんだって~♪消せない夢も~」と風呂上りに気持ちよく歌っていたら、娘に「どうしたって~」だよと、冷静に突っ込まれた表装コーディネーター佐河太心です
今回は、よく問合せのある、表具師になりたい、掛軸師になりたいという気持ちを持っている方に、どうすればなれるのか?はたまた、何をすれば良いのかを、あくまでもわたくしの独自の見解で、お話したいと思います。
まず、表具師と掛軸師の違いですが、表具師とは、「掛軸やふすま、屏風を仕立てる職人のことを指します」、掛軸師は「掛け軸の正しい知識と、掛け軸の持つ可能性を支援伝承していき、自身デザインの掛け軸や作家とのコラボレーションによって、インテリアアートとしての掛け軸を制作する者、また、お客様の要望により掛け軸の組み合わせをコーディネートする者」
となっております、掛軸師の方がなんかもっともらしい感じで書かれておりますが、掛軸師はわたくし佐河太心が作り出したので、なんかそれっぽく定義付けさせいただいております・・・
さてさてでは、二つの師の違いとは??
~表具師と掛軸師の違いとは~
・表具師は、掛軸をはじめとして、表装全般の仕立てを行い、しっかりとした修行のもと、お客様に、最適な表装技術を提供する。また技術の裏付けとして厚生労働省認可の表装技能士1級.2級という資格があります。
・掛軸師は、掛け軸を作る職人というよりも、掛軸師は自分を掛け軸で表現する作家及びコーディネーターです。
・掛軸師は屏風や襖といった表装全般でなく主に掛け軸を中心とする活動を行っており、表装全般なトータル的な技術力よりは、提案力を重視している。
イメージとしてはこんな感じ
と、そんな感じですが、まず、見てわかるように表具師は、技術力はもとより全体的にバランスよくスキルをしっかりとつけなればならない、ザ職人だということがわかるかと思います。
で、表具師になるにはどうしたらよいか?基本は、どこかの表装店に入社するのが、基本になります、しかし、昨今の社会情勢や、そもそも表装需要の激減から、新規で受け入れてくれる、表装店はかなり少ないかと思います、そもそも、9割の表装店は、家族経営で、親から子、子から孫といった形で技術を継承してきたのが現実で、新しい人を採用するというのは、利益の構造上、極めて難しいのが現状です。
ただ、最近は、あまりにも、業界の情勢が悪くなって、親から子への流れがなくなり、親の代で、廃業するという所が増えてきてます。そういったお店をみつけて、修行として最低限の給料をもらいながら、技術を磨いていくという形も少しではありますがあるようです。
しかし、そんなお店を見つけるのは、かなり大変ですので、まずは、数は少なくなってきましたが、訓練校という形が、基本を学ぶ上では、一番近道なような気がいたします、東京であれば浮間船渡にある、東京表具内装職業訓練校がメジャーな訓練校となります
http://www.tokyo-hyougu.jp/school.html
※この訓練校は2年制になっておりますが令和2年度はコロナウイルスのため休校となっております
さて、そこで技術を習得した、表具師として働きたい!と行きたいところですが、それでも、結局業界の情勢はかわらないので、働き口がないです・・・働き口がなければ、もう一つの手段としては、独立するという手段があります。
この手段は、業界素人の方が、いきなり入ってできるほど、甘くはないです・・・
はい・・・手詰まりです・・・ 正直なところ、現実問題、表具師として働きたいと思っても、働く場所ないです・・・
・・・元も子もないこと、言ってしまいましたが、本当に現実問題、表装関係で働き口探すの、大変です、ただ、表装の中の一つ、内装(クロス貼)については、たくさんあります。でも、おそらく、この記事を読まれてる方は掛軸を中心に、屏風とか額くらいの仕事をしたいと考えているのではないでしょうか?
そうなると、先ほども述べたように、かなり厳しいです・・・
それだと、終わってしまうので、ここで掛軸師がでてきます。
働き口がない、では自分で起業しよう、基本的な技術ある、でも仕事をどうやってもらおう・・・そこで掛軸師のスキルが生きてきます。
で、掛軸師になるには?ですが、実はそんなに難しくありません、掛軸師講座を受講してがんばる・・というだけです。
え・・・結局、掛軸師講座の宣伝じゃん・・・ってなってしまいましたが、現在掛軸師講座、忙しくて対応できずにやっておりません、宣伝しても意味はないのです・・・
ある程度、やる気のある人が出てくれば、再開しようかと思いますが・・・
この記事をみて、それでも興味がある人はご連絡ください
さてまとめです(むちゃくちゃ強引な感じ・・)
表具師・掛軸師になる方法です
1タウンページの表装店から問合せしまくって入社
2「1」の中から、紹介してもらって入社
3訓練校から「1」「2」のながれ
4掛軸師講座を受講
5佐河太心に相談
はい、まとまりました、そうです実は、この記事でなにが言いたかったというと、表具師になるにはかなり大変だということと、でもそれでもあきらめたくないという方の窓口がないという事に気づいたので、私に相談してもらうという道を伝えたかったのです・・・
結局、業界が衰退していくなかで、働き口がないからと、間口を閉じてしまっては、ますます、衰退していくのは、分かりきっていることです、このような中でも、志のある方が、表装業界に関わってもらうことで、衰退から復活できる可能性が残ると思っております。
そして、そんな、熱い志しを持った、方たちと、一家に一幅化計画を推し進めていけると嬉しいです。
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