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キャリアについて刺さった話

先日、キャリア形成に関する研修を受講したのですが、これがほんとに刺激的で刺さってしまいました。

まさに、今抱えているモヤモヤを言語化してくれて、今後の生き方に確信を持つことができた日でした。

その中でも、最も印象深かったテーマは次の2つです。

  • 強い組織とはどんな組織か

  • 計画的偶発性理論によるキャリア形成

この2つについて掘り下げていきたいとおもいます。


強い組織とはどんな組織か

冒頭に講師から「みなさんは強い組織とは一言でどういう組織だとおもいますか?」こう問われました。

偶然にも、最近このことについて考えていた私が出した答えは
《個人で価値を生み出すことができる組織》
でした。

公務員として働く中で、
与えられたことをミスなく完璧にやる人
既存のルールの中での最適解を出せる人

こういった人は一定数存在しています。それは、組織の中で優秀な人材とされている人たちです。

しかし、こういった人たちがより多くいる組織が強い組織と呼べるかというと疑問が残ります。

なぜ私がこのように考えるかというと、これらの人たちは与えられた他人の仕事を効率よくこなすことに長けている人材だと思うからです。

公務員の性質上、ミスをしない力や法令に基づき確実に事務を進める力が求められるのは十分理解していますし、重要な能力です。
しかし、そのような人材が集まることが強い組織を作ることには直結しないと私は考えます。

私が考える強い組織は個人が主体性を持ち仕事をしていて、社会に何かしらの価値を提供することが出来る個人が集まっている。そんな組織です。

利益を求めない公務員の性質上、部分的に特化した能力を持つ個人よりも平均的に75点以上の成果を出せる集団を求める傾向があると思います。

この辺りが、強い組織という面で見た場合の公務員の弱さじゃないかと考えています。
持論を展開してしまいましたが、講師の方が伝えてくれた強い組織とは?
に対する答えは、《個人が強い組織でかつ多様性がある組織》でした。

この個人が強いという点は、私の考えと共通する部分が多いのですが、さらに具体的なあり方を示してくれました。
それは、個人が自分のキャリアを見据えた上で今は組織にいる。という考えを持つことが重要だということでした。

どういうことかというと、例えば将来自分は公務員の経験を生かして独立や転職をする予定だが、現在は経験を積むためにここで働いている。
といった考えをもっているということです。

会社にぶら下がり、与えられた仕事をこなすのでなく、将来のキャリア形成につながるスキルや経験を現在所属している会社にいるうちに身に付けるといったイメージです。

多様性に関しては、組織というものは同じような思考を持っている人ばかりが集まると、弱体化してしまうといったものです。
自分と似た思考を持つ人との関わりは非常に楽しい。しかし、仕事として成果を上げようとする場合には、苦手な部分も同じなのでどうしても抜けができてしまう。

つまり、多少の意見のぶつかり合いなどがあっても性質的に異なった人間が集まった方が仕事においては生産性が高くなるということです。

この話はこれまでの自分の体験から、ほんとに腑に落ちる内容でした。
公務員が組織のレベルとして民間に劣っていると漠然と感じていましたが、個人の能力の問題というよりかは、与えられた仕事を定型的にこなすことが良しとされる組織風土や働く人たちの同一性が招いていることなのかと理解することが出来ました。

計画的偶発性理論によるキャリア形成

計画的偶発性理論と聞いて、「なんか、むずい話来たんやないか。」ちょっと構えてしまいがちですが、この話非常に分かりやすかったです。
この理論は、ざっくりいうとキャリアの8割は偶然によって決まる。といったものです。

どういったことかというと、いくらキャリア計画をガチガチに立てたところで、8割は偶然によって決まっているのだから仕方ない。でもこの偶然は自分次第で良い偶然にすることが出来るといった内容です。

この理論を打ち出したスタンフォード大学のクランボルツ教授が成功者に対して、「あなたがキャリア形成で成功した理由は何ですか。」と問うたところ、そのほとんどの成功者が「私は運が良かった。」と答えたそうです。

そして、はたから見るとキャリアの最終地点まで綿密な計算に基づいて進んでいるかの如く見える成功者も「計算はしていない。ほんとにすべて偶然の積み重ねだった。」と口を揃えて言います。

客観的に見るとキャリアの軌跡が計算しているように見える成功者もそのほとんどが、偶然の積み重ねによるものだというのです。

この話を聞くと、キャリア戦略を練ったところで全ては偶然(運次第)なら頑張ったところで結果は一緒だという考えになるかもしれませんが、そういった意味ではないみたいです。

この成功者たちは、自分のキャリアにおける漠然とした方向性だけは持ちつつも、与えられた環境で努力していい偶然を掴んできた人たちであって適当にやって運だけよかった人たちではないということです。

そして、このいい偶然を引き寄せるためには、《好奇心》・《冒険心 》・《楽観性》・《柔軟性》を持ち日々の仕事に向き合うことが重要だ。
といったことをクランボルツ教授は提唱しています。

この話もとても腑に落ちる内容でした。
大学4年生の時に将来は《人前で何かを表現し伝える仕事がしたい》と思い、卒業後は舞台役者になるために上京しようと考えていました。
しかし、「食べれなくなったらどうしようか。」とか安定とは無縁の道を進むことに対する不安に押しつぶされ、あきらめてしまいました。

そして、表現とは全く関係がないと思われる公務員(消防士)への道を進むわけですが、仕事に対して前向きになり始めた頃から、部署異動や転職を経て、人前で話をしたり、表現をさせていただく機会が不思議と増えてきました。これは全く計算しているわけではありませんが、引き寄せられるかのように偶然が起きている気がします。

これからの生き方

〇今の仕事に関して常に新しい企画やり方を模索
〇プライベートではnoteで情報発信

個人の力を高めるために今できることはこの2つかなと考えています。

本当の安定とは何?
公務員は安定しているといわれるが本質的にはどうなのか。

正直、最近公務員として働くことに違和感と不自由さを感じてきています。
時代の変化も肌感覚で感じていて、これからは《個の力》を高めていくことが必須だと思います。
本当の安定とはどこにいても、お金を稼ぐことが出来る力

これからは自分のビジネスを持つことが必須です。
noteでの情報発信もその一つ

漠然とした方法性を持ちつつ、今できることを全力でやります。







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