Staub愛
Staub:フランスのアルザス発祥の琺瑯鍋で、無水調理やグリル、煮込みなど様々な調理に使える。プロの料理人にも愛用され、機能性と所有欲と双方を満たしてくれる魔法のお鍋だ。記念すべきNoteの初記事には自己紹介がわりにストウブとの出会いを記してみよう。
大学生の時に買ったフランス料理の本で、蓋が重くて突起がついている琺瑯のお鍋で肉や野菜を長い時間かけて煮込むという料理法を知り、程なく百貨店の閉店セールか何かで3−4000円で売っていたオーバル型の琺瑯鍋を購入したのが2000年ころ。その時にはStaubというものは知らず、ルクレーゼとか、その本の筆者が使ってるブランドとか、いつか経済的に余裕ができたら欲しいなと妄想する程度だった。
初めての出会いは2010年、西アフリカの内陸国ブルキナファソへの赴任中だった。ご近所の日本人の方がストウブココットラウンド20か22cmを持ってきていて、憧れて購入したものだ。しかしながらその重さから持っていくことを断念、姉に預けて2014年の本格帰国までは帰国のたびに姉の家で使うだけ、結婚して直ぐ単身赴任みたいな、所有しているとは言えない状態が続いた。
帰国後も、大学生の時に購入した鍋とラウンド20cmで用は足りていたし、自炊はしていたものの普通に働いていて出張も多かったためそこまで家で料理をする必要もなくて満足していた。そんな状況が変わったのは2016年。何かのきっかけでvermicularを知り、直径18cmのラウンド鍋と26cmのすき焼きを注文、半年くらい待たされた後に2016年年末にやっと家に到着し使い始めた。え、なんでvermicular?と思われるかもしれないが、今思えばそれまで持っていたストウブの使い心地以上を期待してvermicularを購入したところ、逆説的?に自分は圧倒的にストウブ派だなということを自覚したのだと思う。購入したvermicularの色がベージュで汚れやすいということもあったのかもしれないが、ストウブの頑丈さと寛容さ、手のかからなさを再確認するきっかけとなった。バーミキュラーは密封性が高く、沸騰すると蒸気で蓋が押し上げられて振動して音がなったり、蓋と本体の接触部分は鉄が剥き出しになっていて濡れたままやスープを入れたまましばらく放置すると錆が発生したりもする。ストウブはもっと粗雑に扱っても錆びたりもしないし、内側の加工が少しざらっとしていてこびりつくということもないため本当に手がかからないのだ。
そしておそらく同じ頃にFacebookのストウ部なるグループに加入し、他の方のレシピや珍しいストウブを見るたびに料理欲と物欲が刺激され加速度的に我が家のストウブは増加していった。
第二弾のストウブ購入は日本では廃盤となったパン型をドイツから取り寄せ、同時にスキレット?グラタン皿?もオーダー。程なくココットde Gohan のSを購入。その年の後半にはこれら全てを自宅に置いてオランダに留学し、初日に見つけてしまったココットde GohanのMを。そして帰国して1年弱でコロナ禍を言い訳に、Wanabe Sとブレイザー24cmを(ちなみに、同時期に新聞などでも取り上げられていたvermicularのフライパンも入手)。そしておまけ?に昨日の夜にスキレットSを注文しおそらく来週届くかな。というところ。さらに今は姉と同居中で、姉所有のストウブもある。
二人暮らしになぜこれほどの鍋が必要なのか?という疑問はあるだろうが、私にとっては必要だからではなく欲しいから入手するというものなのでなんとも説明に困る。頻度に違いはあっても、それなりに全部使っているからまぁいいだろうと思っている。前述のフェイスブックグループのメンバーの間では、ストウブを書い続けてしまうことを沼にはまると言っているが、私のはまり具合は片足突っ込んだくらいだろうか。。。