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30以上の様々なプレゼンに参加して感じた良いプレゼンの特徴

前回に引き続き、Q&Aサービスを広めるために様々なイベントに参加してきましたので、そこで得た気付きを自分へのメモも兼ねてまとめていきたいと思います。

質疑応答での良い回答の仕方について書こうかと思いましたが、なんかしっくりこなかったのでテーマを少し拡大して良いプレゼンがどんなプレゼンかについて書いてみたいと思います。


5つの項目に分けて説明していきます。


話の構成がしっかりしている

まず大前提として話題選びが秀逸です。当然です。聞き手が誰なのかを想定しており、プレゼンを聞いてどうして欲しいのか(情報を提供したい、説得したい、楽しませたい等)が明確です。それだけでなく、話し手がその話題に関する専門家であり、かつ現在情熱を注ぎ込んでいるようなテーマを扱っています。

この話題選びの部分は良いプレゼンをする上で絶対に外せない要素と言えるでしょう。


その上で、私が良いなと感じるプレゼンは話の構成がとにかく出来上がっている印象があります。

では、どういった点を意識すれば、話の構成がまとまるのかという話になりますが、接続詞の使い方等の細かい点は無視すると、主に以下の2点が重要なのではと感じています。

・最初にメッセージを掲示し、最後に繰り返す

・状況 → 問題 → 結論の順で伝える


・最初にメッセージを掲示し、最後に繰り返す

定番ですが、分かりやすいプレゼンはここが徹底されている印象を受けます。最初にメッセージを伝え、最後にもう一度要点のまとめとメッセージを伝えています。

人の話を聞いている時の集中力は最初と最後にピークがくるというデータからも、この手法がいかに有効かはお分かり頂けると思います。

基本中の基本かもしれませんが、非常に大事な基本だと思います。


・状況 → 問題 → 結論の順で伝える

この順番で話すことにより、勝手に物語風になっていくので、聞き手の心に残りやすいプレゼンになると思われます。

何があって、それがどうなって、これからどうするのか、この順です。


個人的な感想ですが、上とは違った構成で例えば比較型の構成などはあまりオススメできず、特に短いプレゼンなどでは避けた方が無難と考えています。

それぞれのメリット・デメリットを比較するような構成は、理解してもらうのに時間がかかってしまい、メッセージがきちんと伝わりきらなくなる可能性があるのではと思います。100対0のような構図ならまた話は別なのですが。

あと、話題選びや事前の下調べの段階では、確証バイアスを取り除くことが重要です。難しいのですが。聞き手との認識に大きい差ができないように、構成を組み立てていく作業は欠かせないでしょう。



心を揺さぶる要素がある

この要素も欠かせません。上で述べたような構成でストーリーが作られ、最も伝えたいメッセージが洗練されたものであれば、自ずと聴衆の心は揺れ動くと思われます。

ただそれ以外にも、自分の話に聞き手を引き込ませるのが上手いと思う人には、共通したテクニックのようなものがあるように思っています。

話し方ではなく、話の内容という観点でいくと、

・個人的な話(特に失敗談)をする

・刺激的な質問をする

・人を驚かせるような発言(誰も知らないような事実)をする

以上のような要素を盛り込むことで、聞き手を惹きつけている印象を受けます。特に序盤で実施していることが多いです。


さらに話の中で複数の感情が表現されているように思います。1つではなく2つ以上の様々な感情が1つのプレゼンの中で出てきます。ソフトバンクの孫さんのスピーチなどは様々な感情が表れていて、非常に心を打たれる話になっています。話している内容が素晴らしいのはもちろんなのですが、話すテクニックもめちゃくちゃすごいため、素晴らしいプレゼンになっています。



ユーモアがある

ここは好みが分かれるところかもしれませんが、印象に残っているプレゼンはユーモアがあるプレゼンではないでしょうか。

特に海外の方のプレゼンだと、明らかに意図的に複数の笑いを取るポイントを設けているなと感じました。


またユーモアについてもプレゼンの序盤で入っていることがとても多く、緊張をほぐしたり、注意を集めたりと色々な良い効果があるように思えます。


こちらは深く語るつもりはありませんが、調べてみたところ使える定番のネタというものがあるようで、1つは自分の失敗談です。そしてもう1つは、子供から鋭いツッコミを入れられた時の話、です。ネタに困った時は盛り込んでみてください。ユーモアかは分かりませんが、時事ネタやイベント会場の地元ネタと絡めた話を最初にするのをよく見かけるので、こちらも定番かもしれません。



非言語コミュニケーションに長けている

ステージでの立ちふるまい、というやつなのでしょうが、大事なのはとにかく堂々としているかどうかではないかと思っています。

自身がある態度で話すことで、同じ内容でも聞き手側の印象は随分変わってきます。


また、話していることとジェスチャーが合っているかは大切だと思われます。自然なしぐさであればスッと受入れられプラスに作用するのですが、無理やり入れたような動きや、同じような仕草の繰り替えしがプレゼンの中にあると、話し手の動きばかりが気になってしまい肝心の内容が全く入ってこなくなってしまいます。


あとは時折一人ひとりとアイコンタクトを行い、心を合わせることができれば感動させられるようなプレゼンに繋がるでしょう。



言葉をしっかり伝える技術がある

まずは上のような態度で、自然で真摯に話すことが前提となります。

話す技術においては以下の3点について言及したいと思います。

・話す大きさ、高さ

・話すテンポ

・間のとり方


・話す大きさ、高さ

声は大きくて聞き取りやすい高さが良いというのは当然なのですが、変化をつけることも重要です。

大きさは盛り上がりに合わせて変化させていき、声の高さは伝えたい内容に合わせて変えます。声を低くすると話の重みが増し、声を高くすると好奇心や感動を与えられるということが分かっています。

これらのポイントをふまえて、棒読みにならないように強弱をつけることがポイントと言えるでしょう。


・話すテンポ

話すテンポについても変化をつけることが大事ですが、早くなりすぎないようにすることも大切です。

1分間に話す文字数の目安は270〜300文字程度と言われています。そのくらいを意識して話しましょう。


・間のとり方

まず、えーっとなどの繋ぎ言葉を使わないようにし、適切な間をとる必要があります。あっこの人の話し方上手いなと思う人ほど、繋ぎ言葉がないものです。

またそれだけでなく、聞き手の反応時間も考慮する必要があります。文字数を決めて原稿を作って練習する際に、この聞き手の反応時間を考慮せずに行ってしまうと、やや一方通行なプレゼンになってしまいます。

つまり、沈黙の力をどこまでうまく使えるか、という点が1つの大きなポイントとなってきます。沈黙を作り出すことを恐れず、さらには上手く使いこなすことによって、話す技術はかなり変わってくることでしょう。

歴史上の人物ですと、ヒトラーがこの沈黙の力を演説のときに最大限に活用し、人々の心を掴んでいます。


上記3つのポイント以外に、専門用語を避けるということも忘れてはいけないでしょう。できるだけ平易な言葉を使い、メッセージを伝えることが望ましいです。



以上です。

あー大体TEDで話している人みたいな感じにすればいいんですよねーと言われそうですが、はいその通りです。


とりあえず1つの記事っぽく書いた後に、自分が今度前に出て何か発表する時のハードルを死ぬ程上げてしまったのではと思って脳内でちょっと後悔しつつも、気にせず公開。everything gonna be...


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