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JOCを終えての所感。

JOC杯が終了しました。
僕は専修大学のコーチとしてセコンドをするために本日のジュニアの部に参加しました。
大学の1,2年生と3年生の早生まれが出場できる大会なので、部員の中でも若い世代の大会であるため、セコンドをしていてもインカレや大学選手権とは違った難しさを感じました。
大会を通して感じたことをざっくりと書いていきたいと思います。

大会前に出したJOC杯の概要はこちらをどうぞ。

コロナで練習自体を積みづらくなっている

2022年になってもコロナの影響は変わらず続いています。
大学の部活動ですので誰か一人でも感染者が出れば部活自体が活動休止になりますし、学生は寮生活をしているので陽性が出た場合は2週間の完全隔離となります。
今年に入っても活動できたりできなかったりを繰り返していて、最終的に全員で活動ができるようになったのは大会の10日前でした。

コロナで活動ができなくなるのはどこの学校も同じなので、なんの言い訳にもなりませんが、うちの学生は高校時代のチャンピオンレベルで入ってきている選手が少ないので練習を積めていないとチャンピオン相手に勝つのは難しいです。
どの選手も練習を十分には積めていない中、勝つための準備をして勝つための気持ちを作ってきたはずですが、気持ちだけでどうにかなるほど勝負の世界は簡単ではありません。甘くない。

今後も大会は続きますが、コロナ禍では練習を積み続けられるかが勝敗を分ける大きな要因になってきます。
感染症になるのは仕方がないことですが、試合に負けた原因が練習不足ではなかなか次に繋がってきませんので今一度感染対策をしながら練習を積み上げられるようにしていきたいところであります。

技術の共通言語が理解し合えていなかった

新入生は入寮してから練習が思うように積むことができない中での大会になってしまったため、大学に入ってからの技術をほとんど理解することができずに大会を迎えてしまいました。
大学で教えてもらっている技術は、学生の中では共通言語のようになっていて、言われたらわかるようになっているのですが、新入生は理解する前に試合を迎えてしまったのでセコンドをしていても前提となる技術を知らないために通じないことが多くあり、なかなか難しいものがありました。
試合中にセコンドが選手のわからないことを言って混乱させてもしょうがないので、選手には普段言われていることを意識しながらもやりたいようにやってもらい、その都度アドバイスを送る形でやっていました。それだと高校時代と変わらないままなので当然高校時代のチャンピオンレベルには通用しません。

まずは新入生には練習を続けて大学での技術を理解し、体に落とし込んでもらう必要があります。
それと同時にそれぞれの選手が何が得意で、どういうレスリングをするのかをしっかりと理解して、レスリングの基礎をベースに据えながら選手に合わせてコーチングできるように僕自身も新入生を観察しながら協力できるところはしていきたいと思います。

我慢できるが展開できない

2年生や3年生の早生まれのメンバーは1年以上練習を共にしているのでセコンドに言われていることを理解してくれるし、それぞれが何で勝負するのかもわかっています。
練習をしていても確実に強くなっていると思うし、入学してきたときに比べたら明らかに良くなっています。
僕が中重量級のメンバーとスパーリングをしていても粘られるようになってきているし、組手もついて来れるようになってきているので、同世代が相手であれば組み手をガンガン展開していけるのではないかと淡い期待を抱いていました。

しかし、組手について行くのと組み手を展開させていくのは別の技術が必要です。
格上の相手に我慢して組み手をついていけるようになっていますが、同レベルや自分より格下の相手になると展開するのを怖がって一緒になって固まってしまう時間がよく見られました。
自分のペースで試合を展開させないことには相手のミスを誘発することができませんし、後手にまわると相手のペースになってしまい良い状態でアタックを仕掛けることが難しくなります。
ある程度組み手がわかってきたら、自分から組み手を展開して、自分で試合のペースを作る練習も必要だなあと思いました。
今後はスパーリング相手を選んで組み手の展開を作る練習もしてもらうようにしていきたい次第であります。

まとめ

専修大学からは優勝者1名、準優勝1名を含んだ6名が入賞しました。

入賞者

優勝は世界ジュニア、準優勝はアジアジュニアがあると思うので、次はそこに向けて今回出た課題を潰していってほしいところであります。

チームとしてはリーグ戦が来月に控えているので、そこに向けてチーム一丸となって取り組んでいきたいと思います。
リーグ戦も今年こそは開催できそうな感じがしています。
学生時代は悔しい思いをしてきた大会なので、コーチという立場からですが試合まで学生達と良い練習をして臨みたいと思います。

僕としても明治杯が近づいてきているので、1日1日を大事にしながら学生達と練習に取り組んでいきたいと思います。

本日はお疲れ様でした。明日からまたやりましょう。

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