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茨城県の地域課題

皆さんこんにちは。増田大成(ますだたいせい)です。

まず初めに私は現在、茨城県主催の「北茨城ローカルベンチャースクール」に参加しており、地域事業や地域創生、地域活性化などに着目し日々勉強しています。

以前、その北茨城ローカルベンチャースクールにて、茨城県常陸太田市に1泊2日で研修に行ってきました。

そこで、知られていない常陸太田市の魅力や、逆に地域課題を実際に目で見て肌で感じることで現在の茨城県内における共通的な地域課題をいくつか感じた為、今回は[私が考える茨城県の地域課題]についてお話ししていきます。

私が考える茨城県の地域課題は大きく分けて三つあります。

そして今回は「少子高齢化」や「人口減少」などの大きな括りでなく

なぜそういった状態になっているか。ということにフォーカスして話していきます。


地域課題その1
茨城県民が茨城県の魅力を知らない

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この課題は、一番初歩的であり、一番大きな課題だと考えています。

私自身、茨城県に住んでいて、人も暖かく、自然に溢れとても暮らしやすい場所だなということは感じて居ますが、じゃあ茨城県のどんなところがいいか。と聞かれたら曖昧な回答になってしまうことがよくあります。

なぜかと考えたとき、ほとんどの人が
自分の生活圏内にしか興味がないから
だと考えました。

茨城県のほとんどの人が、自分の生活圏内で全てを済ませ、逆にどこか遊びに行くとなると基本的に都内や県外へ遊びに行く人が多いことが茨城県自体の魅力を知ることが出来ない一つの原因だと考えています。

そして私自身もその一人でした。

海と言えば湘南や由比ヶ浜

ショッピングといえば表参道、原宿

そうやって知らず知らずのうちに意識を県外に向けて、茨城県を知ろうとしていませんでした。

しかし、現在新型コロナウイルスの流行で県外に出ることを自粛し、県内で出来ることに目を向けたとき、想像以上に茨城県は魅力で溢れる街でした。

あまり知られていませんが茨城県ひたちなか市の阿字ヶ浦は1980年代日本一人が集まるビーチとして、県内だけでなく日本全国から人が集まる有名なビーチスポットでした。

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イバフォルニア・プロジェクト 公式ホームページより引用
大正時代から始まった海水浴場は、1980年代半ばには、新聞記事で「来場客日本一の海水浴場」と言われるほどになった。ピークの時期にはひと夏で300万人を超える観光客が訪れ、当時を知る人の話では「海岸に来る渋滞の列が栃木まで続いている」と言われるほどだったそうだ。

良い波が立つので、90年代初頭のサーフィンブームのころには、テレビ番組で阿字ヶ浦海岸の波乗り情報が紹介されたり、プロのサーフィン大会が行われることもあった。

https://iju-ibaraki.jp/feature/things/2930.html

またネモフィラで有名な「国営ひたち海浜公園」や、日本三大瀑布「袋田の滝」
日本三大名園「偕楽園」など何気ない日常に日本が誇る観光スポットが数多く存在しています。

他にも海鮮料理や、果物など自然を生かした美味しい食べ物もたくさんありますが、あまり茨城県民自体がその様なたくさんの魅力に気づかないまま生活を送っているのが現状だと私は考えています。

こういった何気ない茨城県の魅力に茨城県民自体が目を向けていないことが
イマイチ茨城県の魅力や良さが広まらない一つの原因だと考えます。



地域課題その2
街全体の繋がりがない

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その1で紹介した様に多くの魅力的なスポットがある茨城県ですが、街全体に繋がりや統一性がなく、観光にいく際の醍醐味である「ついで」が出来ないことです。

例えば湘南の海の観光であれば
海を楽しむ→江ノ島を観光する→海鮮グルメを食べる→江ノ島水族館へ行く

京都であれば
お寺巡りをする→京都の街を歩く→納涼床で食事をする

こういった「コース」が観光地には多くあります。

しかし茨城県では魅力的なスポットはたくさんありますが、その一つ一つが独立しており、一貫性がない為、いざ大型連休や旅行となったときその旅行の選択肢になりづらい点があると思います。

水戸の偕楽園も梅を楽しみ千波湖で歩き水戸のメインストリートでショッピング、食べ歩きをする。

この様なコースが楽しめれば良いのですが、水戸のメインストリートもシャッターのしまったお店も増え、歩く人もまばらになってしまっているのが現状です。

街全体の雰囲気を大切に、一貫性を持たせることで一つのコンテンツとなり、さらに魅力的で訪れるのが楽しい街になるのではないかと考えます。

また、観光スポット一つひとつが離れていることに加え、日本国内で第二位の道路総全長である超車社会の茨城県において、車を利用して各地を巡るということが、どうしても求められると思います。
各市営の民間バスなどはありますが、運行回数の少なさも目立ちなかなか利便性が低いという課題もあります。

そこで地元のタクシー業者や観光協会などが協力し、海外で言うところのUberの様な配車サービスなどを行ったり、様々な視点から観光客増加のためにアプローチすることも重要になると考えます。

今後は茨城県全体の繋がり、各市町村の繋がりだけでなく、その街に住む人や各企業同士の繋がり、協力が地域課題になると考えます。


地域課題その3
向上心の低下

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株式会社マイナビ調べの「独立・開業に興味がある人が多い都道府県はどこ?」と言う意識調査のランキングにおいて、茨城県は47都道府県中ワースト4位となっていました。

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都道府県別では、「独立・開業に興味がある」という回答が一番多かったのは、52.1%を占めた宮崎県。次いで熊本県(48.8%)、沖縄県(48.5%)と、トップ3を九州勢が独占する結果となりました。
一方、「興味がある」という回答がもっとも少なかったのは32.1%に留まった佐賀県。次いで高知県(32.6%)、徳島県(33.0%)がワースト3という結果に。
ちなみに、日本でもっとも人口が多く、今回のアンケートでも一番回答者が多かった東京都では、42.9%が「興味がある」と回答。全国平均をやや上回る割合でした。こうして見ると、「独立・開業に興味がある人」の割合は人口と相関性があるわけではなく、地域ごとの気質が関係していると推察される興味深い結果となりました。

株式会社マイナビ
【2019年版 意識調査】独立・開業に興味がある人が多い都道府県はどこ?独立・開業時に重視するポイントは? より引用


ここで重要になるのが上記にも記載のある「地域ごとの気質が関係している」と言う点です。

地域課題その1でも解説した様に茨城県で生活する人の多くが茨城県に対する興味関心が薄いと言うことがあり、その反面首都圏も近いことから生活することに対しての不便さと言うものは思ったよりも感じない。

そんなある一定基準の暮らしやすさや関心の薄さが、もっと良くしたいと言う思いや、茨城県で新しいことにチャレンジさせる思いを、知らぬ間のうちに奪ってしまっていると言うこともあるのではないかと考えます。

しかしこの、「独立、開業に対しての意識が低い」ということは
逆に捉えれば、茨城県においてのビジネスライバルが少ないと言うことでもあり、
こらから新しいことを始めたいと思っている人にとってはとても好条件な
チャンスが多い県であることもまた事実です。

新型コロナウイルスの流行もあり、在宅勤務、テレワーク、地方移住などのキーワードを耳にする機会が増え、地方における生活の需要は確実に増えていることは間違いありません。

実際に茨城県内でも、移住してくる人のために格安で古民家を貸し出したり、そういった人が起業する際の支援やサポートをする制度を設けている市町村も存在します。

このご時世だからこそ、このワースト4位と言うブルーオーシャンで新しいビジネスを始めることはとても可能性のあることだと私は考えます。


まとめ

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上記にて紹介した私の考える茨城県の地域課題はどれも、
小さなきっかけや各個人の動きから大きく変化をもたらせる問題だと感じています。

私自身も大切な家族や友人の住むこの茨城県をさらに住みやすい街へ、
より魅力に溢れる素敵な街にできる様、勉強を重ねていきたいと思います。

本noteでは、茨城県のことや、その他ビジネスに対しての学びのアウトプットの場として発信していきますので今後ともよろしくお願いいたします。