【マレーシア】イスラムの国に移住して〜アザーン、ラマダン、ハリラヤ〜
はじめに
皆さんこんにちは、TAiRA(たいら)です。
「マレーシア移住してからの刺激的な毎日を発信したい!」とnoteを始めたのに、
自己紹介記事の次に米津玄師さんの『さよーならまたいつか!』考察記事をぶちこんでしまって申し訳ありませんでした。
可愛すぎるミュージックビデオに感化されて、どうしても書きたくなってしまいました(笑)。
さて今回から、いよいよマレーシア生活について書き始めます!気分を変えてエッセイにしてみました。
このエッセイを読むだけで、マレーシア気分にひたれます。またマレーシアについてちょっぴり詳しくなれますよ。
お気軽にお読みいただけると嬉しいです!
礼拝を呼びかける「アザーン」
マレーシアの朝は......遅い。
マレーシアの日の出は、一年中、午前7時頃。「朝日が昇るまでは布団の中でゴロゴロしていたい」…とは思うが、6時にはアザーンが聞こえてくるので、私はまだ闇が深い中起き出す。自分も敬虔なイスラム教徒(ムスリム)であるかのようだ。
アザーンとは、「ムスリムに礼拝を呼びかけるアラビア語の文言」のこと。ムスリムは1日5回、メッカの方角に向かって礼拝をしなければならない。ちなみに、アザーンの意味は下記の通り。
このアザーン、ゆったりと遠くから流れてくるので、何とも心地良く目が覚める。目覚まし時計にピッタリである。
「そんなことを言ってバチ当たりな…」と思われるかもしれないが、ムスリム社会ではアザーン時計(アザーンが流れる時計)というものが広く販売されているとのこと。納得である。
断食月の「ラマダン」
私たちが移住したマレーシアは、イスラム教を国教としている。私たち日本人にはあまり馴染みがなくとも、ラマダン(断食月)についてはご存知の方も多いことだろう。ラマダンの期間約30日間は、日の出から日没までの間、飲食が禁止される。
ちなみにこのラマダンは、イスラム教の一大イベントだが、「毎年◯月◯日から△月△日まで」と決まっているわけではない。新月の観測を以て開始日・終了日が正式に決定する。
2024年3月10日マレーシア統治者会議は「今年のラマダン開始日は3月12日」と発表、そして4月9日「ラマダン終了日は4月10日」と発表した。
私たちはマレーシアへの移住日を3月13日と決めていたため、偶然にもいきなりマレーシアのラマダンに突撃することになった。
日本人の感覚だと、「こんな数日前に発表されて大丈夫なのか?」と心配してしまう。ラマダン中はムスリムの日常生活のみならず、仕事への影響も大きいからだ。
ラマダン期間中は、ショッピングモールはきらびやかな装飾を施し、ラマダンバザール、ラマダンビュッフェ、ラマダンセールなどの「ラマダン商戦」が活発になる。
ムスリムは、ラマダン期間中に家具や伝統衣装を新調する風習があり、一年で最も購買意欲が高まるのだとか。空腹を紛らわすためにショッピングをする、という理由もあるらしい。
そのように多忙になる業種もあれば、逆に「ラマダン中は15時で店舗を閉めます」と仕事をセーブしている業種もあった。
ラマダン明けの祝日「ハリラヤ・プアサ」
そして、ラマダン明けの祝日ハリラヤ・プアサは、イスラム教徒にとって最も大切な日。ラマダン中は数々の「ハリラヤ礼讃曲」がそこかしこで聞かれるようになる。曲調はバラードからアップテンポなものまで様々だが、共通点は歌詞に「ハリラヤ」が入っていること。ムスリムは皆、これらの歌を聴いてハリラヤを心待ちにするのだろう。
今年は4月10日・11日がハリラヤ・プアサで祝日になった。私たち家族も「ハリラヤがどういうものか」調査するため、昼前に最寄りのショッピングモールに出掛けてみたが、イスラム系の店舗は休業するか午後からオープンするので、人気が少なかった。
昼過ぎになると、ムスリムらしき家族連れが増え、モールに活気が戻ってきた。ムスリム家族はお揃いの美しい伝統衣装で正装し、写真を撮り合い、皆とても幸せそうだった。
…………………
マレーシアの夜は……遅い。
マレーシアの日没は、一年中、午後7時頃。夜でも空が明るいので、マレーシアの人々は仕事や学校を終えた夕方からまた、家族でショッピングに出掛けたり、外食したり、プールに入って楽しんでいる。
とはいえ、私たちは移住間もない日本人。毎日クタクタなので20時には寝たい。明日も朝早いし。ということで、活動的なマレーシアの様子を横目で見ながら、今日も早く寝ることにする。
布団でモゾモゾしていると、21時頃には本日最後のアザーンが聞こえてくる。こうして心地良い眠りについて、私の一日が終わる。
おやすみマレーシア。よい夢を。
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