マンドリンオーケストラで演奏する曲って…
マンドリンオーケストラの演奏会に行ったことのある方は少ないかもしれません。
今回は、「日本ではこういう曲が演奏されているよ」というお話をします。
本当に様々な曲が取り上げられるので、異論がある方ももちろんいらっしゃるかと思いますが、ご容赦くださいまし。
そもそもマンドリンオーケストラという編成用に作曲された「イタリアオリジナル」なるものがあります。ベルッティの「黄昏前奏曲」やシルベストリの「夏の庭」などです。これらの曲はマンドリン特有の奏法を活かしており、私は大好きです。
しかし編成上の問題から演奏されることは今は少ないと感じます。
日本のマンドリンオーケストラは編成が大きくなった時期があり、フルートやクラリネット、打楽器が常時いるという時期がありました。その状態でイタリアオリジナルをやると、管楽器や打楽器は「降り番」という演奏に参加できないという状態になってしまいます。
そこで、大編成でも対応できるように既存の管弦楽(ヴァイオリンがいる普通のオーケストラ)をマンドリンアレンジした曲を演奏するようになりました。
私が大学時代に所属していたオーケストラがまさにそれで、チャイコフスキーやモーツァルト、ロッシーニ、ベートーベン、はたまたラフマニノフを演奏したときもありました。
その流れとは別に古くから「邦人作曲家」と呼ばれる、日本人の作曲家の曲を好んで演奏する団体もあります。
古くは服部正、鈴木静一、久保田孝、最近でいうと丸本大悟、末広健児などです。邦人作曲家は特定の大学マンドリンオーケストラと結びついていることが多く、いわゆる「派閥」的なものがあります。
それに加えJ-POPをマンドリンオーケストラ編曲したものを演奏する団体もあります。
まさに百花繚乱。世はマンドリンオーケストラの戦国時代なのです(笑)
「マンドリンオーケストラってどんな感じなの?」という方は、ぜひ演奏会に足を運んでみてはいかがでしょうか?キラキラした特有の音色で知っている曲を聴くのは新鮮だと思います✨演奏会を選ぶ際のポイントは「知っている曲をやるか」です!どんなに素晴らしい演奏でも、最初から最後まで知らない曲だけ聴くのはしんどいです。好きな曲を取り上げる団体があったら聴きに行ってみると良いと思います。
最後までご覧いただきありがとうございます。それではまた~
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