アフガニスタンから日本に嫁いだ女性が語るタリバンの支配
アフガニスタンから日本に嫁いだ女性が語るタリバンの支配
昨日6月5日に安城市民会館で、NPO法人セーブアフガンチルドレンの会代表のサーベ・ファタナさんのお話を聞く機会がありました。ファタナさんは、アフガニスタンから日本に嫁いだ女性で、鈴鹿国際大学教授だった日本人の夫と結婚し、その後夫が亡くなりました。彼女は、タリバンの支配下での女性の苦しみや、アフガニスタンの現状について語ってくれました。
タリバンとは
タリバンとは、アフガニスタンのイスラム主義組織で、1996年から2001年まで同国を支配していました。しかし、2001年にアメリカがアフガニスタンに侵攻し、タリバン政権は崩壊しました。その後、タリバンはゲリラ戦を展開し、アメリカやNATOの軍隊と戦ってきました。2020年には、アメリカとタリバンが和平協定を結びましたが、2021年8月には、アメリカの撤退に伴って、タリバンが再びアフガニスタンの首都カブールを制圧しました。現在、タリバンはアフガニスタンの国土の大半を支配しています。
タリバンの支援国と規模
タリバンは、周辺国から支援を受けてきました。特にパキスタンやサウジアラビアなどの国々から資金や武器の供与を受けていました。パキスタンは、タリバンの幹部を保護したり、情報機関が関与したりしていたと言われています。また、イランやロシアなどの国々も、タリバンに対して一定の支援を行っていたとされます。
タリバンの戦闘員は、最大で20万人以上にもなると推定されています。そのため、アメリカやNATOの軍隊に対抗することができたのです。タリバンは、イスラム法(シャリーア)に基づいて厳しい支配を行っており、女性や少数派の権利を侵害しています。
ファタナさんの活動
ファタナさんは、アフガニスタンから日本に嫁いだ女性で、鈴鹿国際大学教授だった日本人の夫と結婚し、その後夫が亡くなりました。彼女は、戦災女子孤児たちが安心して暮らし学べる施設を設立したいという夢を持って、NPO法人セーブアフガンチルドレンの会を設立しました。現在、女子孤児と女性のための自立教育センター「ウミード(希望の意味)SA」と「ファルディズ・コージャハサンSAC」を完成させました。これらの施設では、子供たちに基礎教育や職業訓練を提供するとともに、女性たちに自立を支援する活動を行っています。
ファタナさんのメッセージ
ファタナさんは、安城市民会館で行われた講演会で、タリバンの支配下での女性の苦しみや、アフガニスタンの現状について語ってくれました。彼女は、以下のようなメッセージを伝えました。
タリバンは女性に対して厳しい制限を課しており、教育や仕事や外出などが禁止されています。女性は家庭内で暴力や虐待にさらされています。女性の人権は無視されています。
タリバンは国際社会との対話を拒否しており、アフガニスタンの平和と民主化を阻止しています。タリバンはテロリストや過激派とつながっており、世界の安全保障にも脅威を与えています。
タリバンに対抗するためには、国際社会の連帯と支援が必要です。特に日本は、アフガニスタンの人々と長い友好関係を築いてきた国です。日本は、アフガニスタンの人々の声を聞き、彼らの希望を実現するために協力してほしいです。
まとめ
ファタナさんのお話は、私にとってとても衝撃的でした。私は、アフガニスタンの現状を知らなかったし、タリバンの支配がどれほど恐ろしいものかも理解していませんでした。ファタナさんは、自分の国や人々を愛しており、彼らのために尽力しています。私は、ファタナさんの活動やメッセージに感動しました。私も、アフガニスタンの人々に寄り添い、彼らの平和と幸せを願っています。
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