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もやもやから、一気に視界が開けたこと。
先日、フリーランスの友人が、最近昼から海に行くのにハマっているという話をしていました。
我が家の周辺には気軽に行ける浜辺はないので、羨ましい~と思いながら(私の地元は海に囲まれていて海辺が身近だったので余計に)、その話をする友人のラジオ(stand FM)を聴きながらいつものパン屋さんに向かって歩いていきました。
日曜日の夕方、もう帰ったら夕食の準備をしてお風呂・・と子育てのゴールデンタイムに突入する前の時間。友人のその非日常的な話を聞きながら、あぁ私も何か新しい景色が見たいなぁと考えていました。
パン屋さんへの道の途中に路地があり、かなり昔からあるお店が軒を連ねています。いつもは特に用がなく足早に通り過ぎていたのですが、そのうちの1軒がちょっと気になりました。
かなり昔ながらの古本屋さんです。小さな小さなお店で、茶色に焼けた本もたくさんあり、天井まである本棚の並び。でも数人のお客さんが外に出された本を眺めたり選んだりしていて、ふと入ってみました。
いくつか並んでいる、もう数十年前に出版されただろう古い本。原価が600円ほどの本をパラパラめくると最後のページに鉛筆で「500」と書いてありました。
えっこんなにボロボロで昔の本、原価が600円なのに500円もするの??と思いましたが、また数冊手に取ってみて、
「あぁ、古いから価値があるのか」と気づきました。
もう今は絶版になっている、とか、他では手に入らない、など。その焼けた本たちに、なんだか歴史を感じました。
私の読みたい本などあるだろうか、と入口近くのハードカバーの本棚に行くと、ふと1冊の白い本が目に留まりました。
めくってみると、なんとこちらは2021年1月出版。
かなり新しい本で、しかも結構専門的な本です。原価は2000円。
パラパラと読んでわぁ面白そうと思って、値段を見るとこちらも「500」円!
昭和中ごろの本と、令和3年の本が同じ値段で売られていることにお店の不思議を感じました。この令和の本を、このお店に売ったのはどなたなんだろう、、このお店はどこから本を仕入れているのだろう・・と謎は膨らむばかり(笑)
お会計にいくと、映画に出てくるように本に埋もれた店主さんが下からひょこっと出てきて、500円ね、と本を袋に入れてくれようとしたので、あ、袋はいりません、と言って500円玉を出しました。
えっ袋いらない?という意外なような反応が返ってきて、私はどんな人に見られているんだろうと思いました。
その本はまだ読んでいませんが、なんだか壮大なストーリーが始まったような感じがして、1日かけてゆっくり読みたいです。
コロナもあり遠出もしにくく、なんだか日常にスパイスが欲しいなぁ、なんだか変わっていないような気がするなぁ、と感じることもあったこの頃でしたが、なんだか一気に視界が開けました。
状況を変えていきたい時は、新しいチャレンジをちょっとやってみる。
寄り道、おすすめです。
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