無料で楽しめる!須磨・垂水の「自然」穴場スポット『多井畑西地区』を巡る。日本最古の厄除け神社など歴史も豊富
自然に癒やされる穴場スポットが、三宮の中心から30分ほどの神戸の須磨・垂水エリアにあるのをご存知ですか?
「多井畑(たいのはた)西地区」あたりには、地元の人に愛される日本最古の厄除け神社や、親子で広々と遊んだりBBQしたりできる公園、竹伐採など自然体験ができるイベント広場などが集まっています。
今回は、無料で気軽に行ける、自然いっぱいの穴場スポットをご紹介!これからの夏休みのおでかけや、秋の紅葉の時期にぜひ参考にしてみてくださいね。
「多井畑西地区」ってどんなところ?
三宮の中心から約30分と市街地近郊にありながら、竹林など里山環境が多く残されている『多井畑西地区』。須磨区と垂水区にまたがった場所にあります。
ホンドタヌキやキジ、セトウチサンショウウオ、ツチグリなど、さまざまな種類の動植物が生息していて、自然豊か。
のどかな里山風景も広がっていて、田んぼや農地といった日本の原風景が楽しめるのも魅力です。
そんな自然環境を活かした、竹林でのワークショップ・自然体験といった親子も楽しく学べるイベントや、企業のCSR(社会的責任)活動・社内研修・レクリエーションを行うなど、利活用に向けた取り組みが進められています。
それでは「①多井畑厄除八幡宮、②奥須磨公園、③交流広場」の自然を感じる3つの穴場スポットを通して、多井畑西地区の魅力をご紹介していきます!
日本最古の厄除け神社!?
多井畑西地区近くで外せないのが、日本最古の厄除けの霊地と伝えられている『多井畑厄除八幡宮』。
「多井畑の厄神さん」の愛称で親しまれていて、朝早い時間から訪れる人や、小さい子どもと一緒に散歩する人もいるほど、地元の人に愛されている神社です。
とくに、毎年1月18日から20日の3日間にわたって開催される「厄除大祭」では、厄年のお祓い・疫病退散・病気平癒の祈願と厄除けに多くの参拝者で賑わいます。
そのほか、着物を着て、太鼓に合わせて鉦(かね)を鳴らしながら唄をうたって町中をまわる「かねたたき」というお祭りも。
毎年旧暦の8月13日に豊作を祈って行われる行事で、神戸市の無形民俗文化財にも指定されてるめずらしいお祭りです。
境内には、紙で人型を造り本人の代わりとして、災い・穢れを移し身代わりとして水に流す「ひながた(人形)」というものも。
水がたまった鉢に、名前と数え年を書いた紙をそっと浮かべて、息災を祈って手を合わせます。
現在の須磨に配流された在原行平や、一の谷の合戦の際には源義経が祈願したと言われている神社で、それにまつわるスポットも散らばっていて、歴史散策できるのも魅力です。
「多井畑厄除八幡宮」の近くは、源義経にゆかりのある「義経腰掛の松(愛称:ほんがんさん)」が。
源義経一行が「多井畑厄除八幡宮」で戦勝を祈願したときに、この松の木の下で休息をとった後、平安時代の源平合戦で平家と戦った「一の谷」に向かったと伝えられています。
また、須磨に配流された在原行平にゆかりのある「鏡の井」も。場所は「義経腰掛の松」の近くです。
在原行平が須磨にいたときに、「松風・村雨」の名をつけて寵愛した村長の娘「もしほ」と「こふじ」が鏡の代わりに姿を映したと伝えられています。
そのほかにもいくつかあるので、『多井畑厄除八幡宮』に関係する歴史スポットだけでも、自然に癒やされながら散策が楽しめますよ。
緑あふれる奥須磨公園
次は「多井畑厄除八幡宮」のすぐ近くにある、緑いっぱいの『奥須磨公園』へ。
1969(昭和44)年に開園した総合公園で、6つの池をめぐる自然地形がそのまま利用されています。
ヘラブナが放流されている園内の「小松池」には、釣り場などがあり、トンボやバッタ、水鳥を観察できるときも。
小川や芝生広場も充実していて、木陰で涼めるベンチとテーブルも。近くのパン屋さんでお昼ご飯を買って、親子でランチをしている人もいますよ。
もちろん、遊具が設置された「遊具広場」や「ちびっこ広場」などもあって、小学生が遊具を使った鬼ごっこをしたり、お母さんとブランコを楽しんだりと遊べるようになってます。
そのほか、BBQ広場も。ベンチとイスが用意されていて、テントが広げられるようになっています。
そんなに人も多くないので、のんびりBBQできるのは嬉しいですね。
親子や学生も集まる「交流広場」
「多井畑西地区」内にある『交流広場』は、里山・竹林の整備活動や、里山でのイベントなど、地区内を訪れる人の「憩いの場」です。
イベントの拠点としてだけでなく、企業のCSR(社会的責任)活動や社内イベントの交流場所としても使われています。
例えば、手前の畑は、神戸三宮を創業の地とする「OSシネマズ」で有名なオーエス株式会社が手掛けていて、地元のインターナショナルスクールの子どもたちが畑体験する場になっているそうです。
そのほか、竹伐採やタケノコ掘りなど自然体験できるイベントでは、親子と学生が集まって、一緒にタケノコを食べたりBBQしたりできる場所になってます。
交流広場にはイスが設置されていて、木陰で休んだり、みんなで集まって話したりできる場所に。
前回開催された「竹伐採」と「タケノコ採り」が体験できるイベントでは、子どもたちや学生と地元の人たちが自然と集まってきて、つながりが生まれていました。
交流広場の上の方には、「淡路景観園芸学校」の学生と近隣の親子が一緒に作った、いろいろな生き物が観察できる「ビオトープ」があります。
水をはったり、橋をかけたり、植物を植えたりと、学生たちが意見を出しあって作っていて、様々な種類の生き物が住んでいるそうです。
手前の苗を置いている棚も竹で作られていて、今後も近くの竹林の竹を再利用して水温が上がるのを防ぐ屋根を作るんだとか。学生が主体的にみんなで交流できる場所を作っているのは素敵ですね。
いかがでしたか? 市街地の近くにありながら自然に癒やされる穴場スポット「多井畑西地区」をご紹介してみました。
電車とバスでも、駐車場が近くにあって車でも行けるので、家族でのおでかけにもおすすめです!混むことがなく広々と遊べるのも穴場ならではの魅力ですよね。
「多井畑西地区」では、家族で気軽に自然体験ができるイベントや、企業のCSR(社会的責任)活動や社内研修・レクリエーションを行うなど、いろいろな利活用が進んでいます。
企業のCSR担当者や、多井畑西地区の利活用に興味のある方は、ぜひ下記フォームよりお問い合わせください。