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『法句経』ダンマパダ - ブッダ 真理のことば⑮【 第2章 はげみ 】~山上にいる人が地上の人々を見下すように~
『法句経』ダンマパダ - ブッダ 真理のことば⑮【 第2章 はげみ 】~山上にいる人が地上の人々を見下すように~
28 賢者が精励修行によって怠惰をしりぞけるときには、智者の高閣に登り、自から憂い無くして(他の)憂いある愚人どもを見下す。──山上にいる人が地上の人々を見下すように。
(岩波文庫:ブッダの真理のことば 感興のことば 中村元訳より引用)
賢者が精励修行によって怠惰をしりぞけるときには、智者の高閣に登り、自から憂い無くして(他の)憂いある愚人どもを見下す。
山上にいる人が地上の人々を見下すように。この言葉は、賢者が自己の成長と向上を追求する際に必要な精神的態度を示しています。
賢者は、怠惰や惰性に陥ることなく、精励修行を通じて自己を高めていく姿勢を持っています。
智者の高閣に登ることは、自己の知恵や理性を磨き、他者に対して優越感を持つのではなく、むしろ他者を理解し尊重するための視点を得ることを意味します。
賢者が憂い無くして愚人を見下すという表現には、自己の内面を清め、悩みや不安から解放された状態でありながら、他者の弱点や愚かさを冷静に見つめる姿勢が示されています。
このような態度は、高次の精神的成長を遂げた者が持つべき心の在り方を示唆しています。
山上にいる人が地上の人々を見下すように、賢者は物理的な高みだけでなく、精神的な高みから他者を見つめることができるのです。
賢者の姿勢は、私たちにとっても示唆に富んだものです。日常生活の中で、怠惰や惰性に流されず、精励修行を通じて自己を高め、他者を尊重し理解する姿勢を持つことが重要です。
また、自己の内面を清め、悩みや不安から解放された状態でありながら、他者を冷静に見つめることで、より豊かな人間関係を築くことができるでしょう。
賢者の教えを心に留め、日々の生活に活かしていきたいと思います。