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春の息吹。#1 育児日記~口唇口蓋裂の我が子~



私達にとって、待望の第2子。

妊娠中から、恐らく「低体重」
という診察を受けていたけど、
上の子も、低体重で産まれて、
今は元気ピンピンだった事もあり、
そこまで懸念はしていなかった。


出産当日、帝王切開の為、
予定された日に産婦人科へ、
そのまま待ち合い室で
待っていると、遠くから
かすかに産声が聞こえてきた。


安心感と不安が入り交じる。



母体は?赤ちゃんは?
どうなったの??

我が子との面会。


先生の説明は、あまり耳に入らず。


認識した事は、
無事産まれて来てくれた事。
健康体である事。
母体も無事な事。
低体重なので、すぐ入院する事。


それでも、顔を見て思った。


「可愛いなぁ。」



コロナ禍という事もあり、
ケージに入れられ、
ガラス越しの対面。

そして、気づいた。

「あれ、口に何か付いてる?」


上唇が赤くなっていて
最初は何か汚れでも
付いてるのかと思った。


そうでは無いらしい。


生まれつき、
唇が裂けている。


頭の中に浮かぶ、


正確な病名は、
生後1ヶ月で知らされました。

「両側口唇顎口蓋裂」


先生は、
心配しなくても、
綺麗に治りますよ!!


ガラス越しに息子を
目で送りながら
指先で検索。

確かに色々ネットを
調べるとそうらしい。


「大丈夫な、病気かな?」

そう信じたい自分と
正直何も分かって居ない自分が
葛藤した結果、
「考えるのを辞めた」



術後の妻に事実を報告。
妻は前向きに事実を
受け止めて居るような、
そうでない様な、
恐らく思いは私と一緒だった。



息子の入院手続き、お見舞い、
市役所への書類提出など、
忙しく動かなければ、


否、考える隙間を無くしたかった
のもあると思う。


それでも1番思ったのは、


「早く抱っこしたい。」


ここまでお付き合い頂き
有難う御座いました。
次回も宜しくお願い致します。


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