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カツセマサヒコさん 夜行秘密 読書感想文


自分が決断した選択。後悔。

あの時、今、私がもうひとつの決断をしていたら、別のルートで人生を歩んでいたら、きっと会うこともなかった人たちもいて、後悔のほうに目を向けてしまうことの方が多い事実が、言語化され、小説になり、物語になり、音楽になっている作品だった。

人を殺してしまう事ができる人がいる。
後悔から怒りからくる憎しみの塊が暴力となり、犯罪となり誰かを恨むことになる。
きっと、私も近い人を殺されたら、殺しかねない。そんなことを思う自分の中の感情に驚きと、恐怖を感じた。まだ、身近な人を失ったことがない私には未来なんて分からないけど、きっと計り知れない後悔と悲しみに飲み込まれてしまうのだろう。後悔の選択もあるが、ちゃんと満足のいく選択もちゃんとあることを忘れたくない。あの選択をしたからこそ、今いる人達と出会えていることもあるので、全部が全部後悔にしたくない。

少し、ブルーマリッジと重なる部分もあった。

恋愛じみたミステリーのような作品。
人間の弱い部分と汚い部分をリアルに書いてあった。

何かを伝えるのが下手でその人を思って、言わなかったことや言えなかったことがありふれている。上手く必要最低限だけを伝えれる人なんて限られている。言わなくていいことを言わないこと、言わないといけないことを伝えること、どちらもとても大切で。言わないと、伝えないと、全部を失ってしまう時もあって、その勇気が必要な時もあって、ただ伝え方だったり、捉え方を間違えるとちょっと厄介で。

やっぱり、人間って弱くて愛しい生き物だった。

自分の後悔だけではないけれど、過去の決断を箇条書きにしてみた。

後悔って行動と運次第で、後悔にならないようにもできるんだと、最近感じる。

いつでも、今の自分が今の環境が、1番好きと思えるようにしたい。

そう感じさせてくれる人と環境を大切にしようと思った。

希死念慮とは、たぶんこれからも共にすることになると思うけど、この人と生きたいとか、この人の未来を見ていたいとか、そういう感情を増やしていきたい。

ただ、愛は凶器にもなるので、上手く扱っていきたい。

自分を救うためにも、みんなを救ってみたいと思った。

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