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インターナル・マーケティングとPassion

マーケティングは大きくインターナル・マーケティングとエクスターナル・マーケティングに分類できます。エクスターナル・マーケティングは通常マーケティングと呼んでいるものです。

インターナル・マーケティングは「ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門」の中で次のように定義されています。

組織がその目的を中長期的に達成することを目的として実施する、内部組織の協働のための一連のプロセスあるいはコミュニケーション

ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門

同書の中で「インターナル・マーケティング(IM)モデル」が紹介されています。IMモデルは、成果に影響を与える要因として、①リーダーシップ、②コラボレーション、③情報活用度、④オペレーション力、⑤市場開発力の5つの構成概念に着目しています。

また、IMを実現する上で大切な4Pを次のように定義しています。「People(人)」「Passion(情熱)」「Professionalism(プロフェッショナリズム)」「Project(プロジェクト)」

最後に、同書で紹介されているガースナーの言葉を引用したいと思います。リーダーがビジョン(志)に向かって進んでいく情熱を組織に伝搬させていくことが組織作りにおいて重要なのではないかと思います。

ガースナーは自著『巨象も踊る』の中で、IBMのマネジメントに携わった時にキーになった言葉は、自分がハーバード・ビジネススクールで勉強した2年間で1度も耳にしなかった言葉だと述べています。その言葉は「情熱」です。(中略)一部の優秀な人だけではなく、チームあるいはプロジェクトのメンバー1人ひとりが、自分たちの会社が何で存在しているのか、ビジョンは何なのか、目標は何か、出さなければいけない成果は何なのかをわかった上で、プロフェッショナリズムを持って顧客と向き合い、1+1を3にするため、情熱を傾ける。この4Pが、インターナル・マーケティングを成果に結びつける原動力になるのです。

ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門