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行かなければわからないこと
これを書いているのは、新千歳に向かう飛行機の中だ。
真夏に避暑に。花粉や梅雨にそれらを逃れる形で北海道という形ならわかるのだけど、東京では冬の走りの時期に寒さの先をゆく北海道になぜだか向かっている。
向かっているのは、ニセコアンヌプリ。
蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山に代表される豊かな自然が残り、パウダースノーという世界でもここにしか降らない雪質がインバウンドを呼び込み、地価のバブルが起き、パークハイアットやリッツカールトンといったラグジュアリーホテルが次々に進出しているのが、現在のニセコの現状だ。
そんな中でニセコに向かっているのは、スノボがしたいというようなアクティブな理由ではなく、泊まりたい宿があるからだ。
「坐忘林」https://zaborin.com/
という宿で、ニセコに住むイギリス人のフォトグラファーの方がディレクションを担当していて、現在経済的な理由で様々な箇所を妥協することが増えた中で、採算は長い目で見て、一人の人間の美意識が貫かれている場所だと聞いたので、実際に現地に行って、その空間を肌で味わってみたいと思って今回向かっている。
そして季節を冬にしたのは坐忘林は林の中にひっそりと佇む宿で周辺環境は大自然。
その中で降る雪の景色とは?手触り足触り、感触としての雪質は?寒さは?そしてその環境がもたらす静寂は?
という行かなければわからない疑問が一番多かったのが冬の環境ということで、住んでいる東京が暮らしやすい快適な時期にわざわざ寒い環境に赴いているのは、どういう場所なのか、その場所でじぶんがどういうふうに感じるかを知りたいという好奇心のせいなのだと、このnoteを書きながら感じることができた。
旅行というのは、人間の好奇心そのものなのかもしれないですね。それぞれの好奇心が向かう先が、それぞれ違うというだけで。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
昨日の札幌に向かう機内で書いたので、このnoteがあがる今日東京に戻ります。
東京があたたかく感じられそうです。