たいきの読書感想文【第8弾】~ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える~
こんにちは。
ここ最近「GAFAの時代はダメだ」みたいな本を読んでいたので、「すごい組織と言われるGoogleはどんなもんじゃい」と思って本を読んでみました。
一言で言うと、
Googleすごい。。。働いてみたい。。。
って悔しいけど感じさせられる本でした(笑)
ラズロ・ホッグ「ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える」(東洋経済新報社)
Googleって年間何万人求職者が来るか知っていますか?
200~300万人も来るらしいです!(社員は約6万人)
そんだけの求職者をどうやって評価し、
どうやってマネジメントしているのか、
そういうことが書かれた本です。
大事なのは、
そのままマネするのではなく、マネできるところをマネすること
だと思います。
500ページ以上あるので、おもしろいと思ったことだけを簡単に紹介します
Googleの文化の礎石①「ミッション」
『世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセルできて使えるようにする』
これがGoogleのミッションです。
ミッションをただ掲げるのではなく、
本当にできているのか、6万人の全社員が本気で向き合っているからこそ、働く喜びを感じ、生産性も上がるそうです。
何のために働いているのか。
誰の役に立っているのか。
ここを考えるのは働いている人なら全員出来ると思います。
どんな人も必ず誰かの役に立っているから、そこを全グーグラー(Google社員)に感じてもらえるようにマネジメントしているみたいです。
Googleの文化の礎石②「透明性」
『いかなる情報も共有できないと想定するのではなく、あらゆる情報はチームと共有できると想定する』
ということを意識しているそうです。
全社員の成績、全社員のスケジュール、新規事業計画、役員会議の資料などあらゆるものが全社員に共有されているらしいです。
そんなことしていいの?悪用されないの?
って思うじゃないですか。
実は年に数件悪用されるらしいです(笑)
ただ、共有することによるデメリットよりも6万人に共有されることで生まれるイノベーションなどのメリットの方が圧倒的に大きいため、共有しているらしいです。
Googleの文化の礎石③「発言権」
『社員に遠慮なく話してもらうと、意思決定の質、チームのパフォーマンス、組織のパフォーマンスについてプラスの効果がある』
文化として、発言権も大事にしています。
特にすごいと感じたのは、
Googleは毎週全社員MTGを行うらしいのですが(これがすでにすごい!)
30分を社員からのQ&Aの時間に充てるそうです(...!!!)
全社員が記入可能な質問箱みたいながあり、さらに他の人の質問に対して全社員が投票権をもっているので、そこの投票数の多い質問から役員などの偉い人に生中継で聞いていくらしいです。
発言権が文化としてあるから上司は部下の意見に耳を澄まし、
発言権が文化としてあるから部下は上司にどんどん発言できる
ここが社員の中に根付いているみたいです
Googleの採用
著者が
優秀な人材を2人雇い損ねても、うんざりするような人物をひとり避けることができるなら、わが社にとってはそのほうが良かった。
自分よりも優秀な人だけを採用する
と言っているように、Googleは採用活動にめちゃくちゃ力を入れています。
Googleは能力があるかないかと同じくらい「Google的であるか」どうかをみているそうで、具体的な要素としては、愉快なことを楽しむ、謙虚さを備えている、曖昧さを楽しむ余裕がある、きわめて誠実であるなどだそうです。
ここを見極めるのは難しいですよね。
でも、Googleは妥協せずに一人ひとりに時間をかけているらしいです。
かつては合格者1人あたりに150~500時間かけて採用していた時代もあり、いまでもほとんどの社員が週に1.5時間は採用に費やすらしいです(かつては週4~10時間だった)全社員が採用の業務に時間をかけていることが驚きです。
ここで大事なのは、
採用に時間をかけること
ではなく、
それだけ本気で採用活動をすること
だと思います。
これだけ採用に力を入れているが故に入社した社員は基本的に活躍できると会社は信じており、それが透明性や発言権などの社員への信頼をもとにした文化に繋がっているのだと思いました。
業績が悪い人にも思いやりを忘れてはならない。採用のプロセスが適切なら、悪戦苦闘している大半の人は、本人が無能だからではなく、間違った役割を与えられているせいだ。彼らの学習を支援して、新しい役割を見つける手助けをする。
このことからも採用に力を入れることで、結果的にマネジメントがしやすくなり、会社としても社員としてもいい方向に持っていきやすいことが分かります。
まとめ
Googleがやっていることは確かにすごいです。
でも、よく考えると
人を大事にするという、当たり前のことをしているだけ
じゃないですか?。
また、グーグラーが、グーグラーであることを誇りに思っているからこそ、
グーグラーならこんなことはしない
グーグラーならこうすべき
といった文化が当たり前のようにあるのだと思います。
そして、
Googleはその社員一人ひとりをとてもリスペクトして、大事にしています。
僕の出身校は地元では有名な進学校だったのですが、
「○○(高校名)を誇る人間になるな。○○が誇る人間になれ」
と先生に言われていたことを思い出しました。
確かに、校則もないし学校や先生の干渉は少なく、Googleほどではないですが、高校生にしては自治が成立していたと思います。
組織は文化が作る。
文化は人が作る。
だから、人にかける労力を惜しまない。
当たり前だけど忘れがちなことを再認識しました。
自分も、
自分と関わる人を労力を惜しまず、もっと大事にしよう
と思いました。
以上です。読んでくれてありがとうございました。
おすすめの本があったら是非教えてください。
それではまた。
2020/5/25
岩尾大樹
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