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「酬恩庵(一休寺)」参詣録【京都府・京田辺市】

酬恩庵しゅうおんあん京都府京田辺市にある臨済宗の禅寺です。前身の妙勝寺は鎌倉時代末期に戦火に遭い荒廃しますが、室町時代にとんちで有名な「一休さん」こと一休宗純そうじゅんがお寺を中興し社号を「酬恩庵」とします。一休宗純88歳で亡くなるまでこのお寺で過ごしています。🙂・・・と言うことで 今回は「一休寺」の参詣レポです。



酬恩庵 一休寺

酬恩庵しゅうおんあん京都府京田辺市にある臨済宗大徳寺派の禅寺です。ご本尊は釈迦如来坐像です。鎌倉時代に南浦紹明なんぽじょうみょうが開山した妙勝寺の荒廃を見た一休宗純そうじゅん宗祖の恩に報いるとの思いを込めて「酬恩庵(一休寺)」と名づけ、復興に尽力したと言われています。🤔

当時宗純大徳寺の僧でしたが寺には住まず、わざわざ酬恩庵から大徳寺へ通っていました。その後 宗純が88歳の時に酬恩庵で亡くなりますが、死因はマラリア・・・臨終の言葉は「まだ死にとうない」だったそうです。😇

境内に残る本堂重文)は室町幕府将軍足利義政よしのりにより建立されました。方丈玄関庫裏くり東司とうす(便所)、浴室鐘楼はいずれも重要文化財です。🤓


酬恩庵へのアクセス

■所在地
 〒610-0341 京都府京田辺市薪里ノ内102

■拝観料
 大人:500円

■アクセス
お車をご利用の方
京都から

 堀川通りをまっすぐ南下して阪神高速京都線にのる。そのまま第二京阪、新名神高速道路、京奈和道路を乗り継いで田辺西ICでおりる。307号で京田辺市街へ市役所前を左折して5分。左手に大きく一休寺の看板があります。

大阪から
 第二京阪道路の枚方学研ICで降りてすぐを右折。307号で京田辺市街へ市役所前交差点を左折し、5分。左手に大きく一休寺の看板があります。

京都北部より車で一休寺へ
大阪方面より車で一休寺へ

電車をご利用の方
最寄り駅から一休寺までの行き方

・近鉄「新田辺」駅から1.5km(徒歩25分、バスで10分、タクシーで約5分)
・近鉄「新田辺」駅からバスの利用
・新田辺駅西口バスロータリー4番乗り場から京阪バス66系統
・JR「京田辺」駅から1km(徒歩20分、タクシーで約5分)

JR京都駅より電車で一休寺へ
JR大阪駅より電車で一休寺へ

バスをご利用の方

京都駅/難波OCATからバスで一休寺へ
酬恩庵 一休寺の所在地


境内マップ

酬恩庵 一休寺境内の散策には;
以下のURL
酬恩庵一休寺公式HPトップページ > 境内案内
から参照できる「境内図」が便利です。🤔

酬恩庵の境内図


参詣録

酬恩庵・総門からスタートです。🙂👉👨‍🦲

総門(府指定有形文化財)/禅宗寺では表門の意味です🤔
酬恩庵一休寺全景/総門入ってすぐ右にあります。🙂check!
一休和尚碑/諸悪莫作、衆善奉行(悪いことはするな、よきことをせよ)の意です😌
手洗処
参道/石畳の両脇にはかえでが植えられ足元はびっしり苔で覆われています🙂
浴室(重文)/内部は蒸し風呂になっています😶‍🌫️
三本杉一休禅師、蜷川新右ヱ門にながわしんえもん、蓮如上人が1本づつ植えたと言われています(残念ながら現在の三本杉は先代の二世植樹になりますが・・・)😮
休禅師墓所(宗純王廟)一休禅師が88歳で亡くなる6年前に建立した寿塔(慈楊塔)
一休さんは後小松天皇の落とし子なのでこの一画は宮内庁管轄で門扉には菊の紋章が・・・😮
「参道を更に進むと右側に『方丈庭園』入口があります🙂👉」
庫裏くり(重文)(左)と方丈(重文)(右奥)と唐門(重文)(右手前)「まずは庫裏へ参りましょう!」🙂
「おっと、いきなり虎の歓迎か!😱」
「一休さんのとんち話『屏風の虎』を彷彿とさせる虎の絵・表(左)と裏(右)😮shippo!」
庫裏は僧侶の居食住の場所です🤤
虎の毛皮?もありました🙄
庫裏から方丈へ/方丈は住職の接客や仏事を行う所です🙂
方丈・襖絵ふすまえ/襖絵は狩野探幽斎守信の筆(本物は宝物殿に収蔵)🤔
方丈庭園・南庭(国指定名勝)/白砂だけの空間が本来の枯山水と言われています(奥の建物は宗純王廟)😑
方丈を取り囲む庭園を鑑賞します。
東庭(十六羅漢の庭)(国指定名勝)/大小16個の石がお釈迦様に選ばれた16人の羅漢(聖者)を表しています😌
東庭(十六羅漢の庭)(国指定名勝)
方丈の北側へ移動します
北庭(蓬莱庭園)(国指定名勝)一部/東北隅の巨石(観音石)と他の集団石組にて枯滝落水を表しています😑
庫裏へ戻って来ました
庫裏から見る庭園
「さらば庫裏!🫡」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

参道に戻って更に進みます🙂👉
本堂入口の門
門をくぐると・・・
本堂(重文)/室町幕府第六代将軍足利義教により1450年建立🤔
本堂(重文)/本尊 釈迦如来坐像(と文殊普賢菩薩像)が安置されています😌
一休禅師像
開山堂/一休寺の前身・妙勝寺を創建した南浦紹明なんぽじょうみょう(大応国師)が安置されています😌
開山堂のちょい脇にブロンズの少年発見!(右奥)🙂
少年一休像(一休さん)/手に持つほうきは現世の汚れを一掃して明るい世の中にしたいとの願いが込められている・・・そうです😑
一休さんの裏手にある池/はすがびっしりでした🫡
「蓮池や 橋があったら モネの池?」(花が水面より高い位置で咲いているのでと見ました⇔水面上に咲くのが睡蓮
「おぉ、この橋は!😮」
このはしわたるべからず橋だ~!😀(以前の立て看板は「このはしわたるな」だったらしい・・・)🤔」
宝物殿へはこちらから・・・
宝物殿入口
宝物展示宗峰妙超(大徳寺開祖)(左上)、宝岩祐居士(右上)、一休禅師(左下)/3点共一休宗純筆祖心紹越(右下)/祖心紹越筆
大雲軒・・・立入禁止でした😔
・・・境内のそこかしこに青もみじ
20世紀の森/地元住民制作のユニークな羅漢像(石像)が72体(小さな森のあちこちにたたずんでいます)😄
永代供養塔/・・・まぁ、お寺ですものね😌
旧墓地/能楽観世流の三代音阿弥、十五代元章、十九代清興、江州観音寺城主佐々木承禎、茶人寸松庵等禅師らの墳墓があります・・・😑
鐘楼(重文)/一休禅師没後に加賀藩藩主前田利常が江戸時代に造営しました🙄
鐘楼(重文)/見事な扇垂木と組物です😀
帰り道・・・ちょっとだけ紅葉だ!😀
参道を歩いて帰りまーす🙂
総門に着いた~!😀

・・・酬恩庵一休寺の参詣録はここまで。


感想

とんちで有名な一休さんが晩年過ごされたお寺です。紅葉にはまだ早い夏の訪問でしたが 青もみじが目にも優しく、これはこれでなかなか・・・目の保養になりました。😍

お寺を訪れる前までは 一休さんが復興した「庵」と言うから「木で作った草葺きの粗末な小屋」のイメージ?だったのですが・・いえいえどうして・・境内には6代将軍足利義教の支援の下、重要文化財にもなっている本堂、鐘楼、庫裏他、立派な堂宇がボンボンと建立されています。🙂

国の名勝にも指定された方丈北庭、東庭、そして南庭の枯山水・・・風情があって眺めているだけで心が穏やかになって行くのが分かります。半日くらいボーっと眺めていたい情景です。・・参道の青もみじも勿論素晴らしいし。🤩

老年と少年の一休さん像や森には72体のユニークな羅漢像が建ち並び、一休さんのとんちで有名な「橋の端」や「虎の屏風」まで拝められようとは・・・(唯一の心残りと言えば一休寺納豆くらい?・・・でもあれってどう見てもシ〇の糞だし・・・まっいいか🤤)

一休寺納豆

全体的にこじんまりとしていましたが、風情のある名刹だと思います。

最後まで本記事を読んでいただき、ありがとうございます。😌


まとめ

今回の参詣ルート


おまけ

・・・アニメ一休さんの登場人物実物は?


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