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【公務員⇒民間転職(Ver2.0)】IT企業で働いて実感。数年で自治体の業務も激変する?

はじめに

皆さんこんにちは!
公務員から倍率100倍のホワイト企業へ転職を成功させて年収が1.5倍になった成金めろすです!

新しい1年が始まりましたね!
昨年はどんな1年でしたでしょうか。
そして、今年1年をどんな1年にしていきたいでしょうか。
めろすにとっては辛さあり、学びありの良くも悪くも充実した1年でした。

久しぶりに筆をとっためろすですが、仕事にもようやく慣れてきて最近よく考えることがあります。
それは、「時代の変化が速すぎる」ということです。

そもそもめろすが安定している公務員からの転職を考えたきっかけとして
総務省|自治体戦略2040構想研究会|自治体戦略2040構想研究会
(自治体戦略2040年構想研究会 第2次報告。以下報告書とします。)
を読んだことが挙げられます。

(自治体戦略2040年構想研究会 第2次報告 より抜粋)

この報告書の中では、少子高齢化や人口減少に対応するため、自治体職員数が将来的に従来の半分となることを見据えAIやロボティクスなどの先端技術を活用し、業務の効率化と標準化を進めるなど、スマートシティを目指すことが提案されています。

これを読んだときは「将来的に半分!?今の組織の仕事の進め方ではとても仕事が回らなくなるぞ…今のうちにスキルを磨かないと…」と危機感を覚えたものでした。

そしてそんなめろすは今、自治体システムの標準化・共通化の業務に携わっているのですが、この報告書で予想されているよりも社会の変化が速い実感があります。その要因の1つとしてめろすが感じているのがAIの普及です。

この報告書が作成されたのは2018年
ChatGpt」の普及が2023年頃。
今は2025年が始まったところなので、たった1年強で仕事の進め方は大きく変わったと感じています。

今回はそんな民間企業で働いてみて感じた公共の今後の仕事のあり方の予想について、つらつらと書いていきたいと思います。

これからの公務員に求められるスキル

さっそく結論からお伝えするとこれからの公務員に求められるものは

「人間力(企画立案・実行力、調整力)」

となるでしょう。

これからの公務員の事務仕事は「標準化・共通化」されていきます。
具体的には、住民基本台帳や税務、福祉などの基幹業務システムを全国共通の仕様に標準化し、複数の自治体で共通利用できる環境を整備されていきます。
デジタル庁は2025年までに対応を完了することを目標としていますが、大手ベンダ(富〇通)が移行困難システムとして声を上げている実情もあり、5年から10年は先延ばしになってしまうでしょう。

ですが、「標準化・共通化」の対応と並行して、または次に進んでいくのが「内部事務」の効率化です。
既にRPAの導入により、こうした基幹システムへの単純入力作業を自動化している自治体もありますが、「機械的な事務仕事は正規職員→非正規職員→AI」の順に委託されていくプロセスができつつあるのです。

自治体によっては財源がなく「RPAの導入なんてできない」あるいは、「RPAやAIによる業務効率化によって仕事が楽になるのはいいこと」と思われるかもしれませんが、そんなに甘くないんじゃないかなとめろすは思っています。

RPAの有償導入ができなくても、既にRPAで効率化するような機能であれば、chatgptで簡単に実現可能です。
機密情報を含まないインプットであれば、「それくらいググって」と同じ勢いで「それくらいAIで効率化して」と言われるように数年でなるでしょう。

実際に、めろすも顧客に影響のない内部事務であれば、簡単なプログラムはAIに作ってもらい、できるだけ自分やメンバは単純作業にアサインしないようにしています。
この波はすぐに公共にも広がることでしょう。

そして、仕事が楽になった分、「報告書」にもあるように人口減少・労働人口の減少と相まって、「正規職員がする仕事」⇒「非正規職員がする仕事」となっていき、価値を生み出せない職員は淘汰されていく時代になっていくことが予想されます。

そんな時代が予想される中、公務員として生き残るには「人間力」を磨いて、AIにはできない市民への深い支援(支援したくない人もです)や、自治体をより発展させるような企画の立案・実行、そして機械ではできない泥臭い人間関係の調整仕事・体力仕事など、人によっては向いていない、やりたくない仕事かもしれませんが、キャリアの選択肢は減っていくのではないかと考えています。

いい方向に転べば「高い価値を生み出せるキラキラ公共マン」ですが、割に合わないと感じてしまうような泥臭い仕事や肉体労働(保育や介護のように)も増えていくことでしょう。(その業界を批判しているわけではなく、実態として仕事の大変さのわりに待遇が悪いことで知られています。)
でも、そんな泥臭い仕事を経験することで「人間力」が磨かれるような気もしますよね。むしろめろすはそこを踏ん張れる人にこそ、公務員を続けてほしいなと感じています。

では民間の方がいいのか?

元公務員として、これからの公務員は厳しいという内容で前段を記載しましたが、民間企業はもっと厳しくなるでしょう。
ほとんどの大企業は成熟しきっており、社会も成熟のピークを越えあとは衰退していくだけですから、資本主義による成長は日本的にはけっこう限界に近いのではと最近思うこともあります。

大企業とて例外ではなく、めろすも「自治体基幹システムの標準化・共通化」の業務をやりきりつつ、いずれは生成AIを活用・分析するような仕事にシフトしていきたいなぁとぼんやりと考えております。
資本主義市場に身を置いている以上は「成長」し続ける必要があるのです。

そんな「競争」や「成長」とは別の観点で価値を発揮できるのは「公共」だと思います。もちろん人としての「成長」は必要ですが「業績」ではなく心が豊かになる意味での「成長」でもよいのです。
むしろ心の成長を目指すことが「人間力」につながり、これからの公務員に求められていることではないかと考えています。
公共は「資本主義市場」には並ばない商品ですから、オリジナルの価値があります。

公務員である皆さんには「民間企業を見習って」「これだから公務員は」とかいう言説は放っておいて公務員であることに誇りをもって、泥臭く国民のために頑張り続けてほしいです。
仕事にプライドを持って、日本のために、見返りがなくても、損をしても、民間に対抗して背伸びをすることもなく、腐らずに頑張ってほしいです。

それではまたお会いしましょう!
See you next time!

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