末寺の末事 307
親鸞聖人は、嬉しい時も悲しい時も、お念仏に生きる者は、決してひとりではない。というメッセージを遺されている。
懐かしい人、親しかった人、大切な人、愛する人、ともにまた会う場所『倶会一処』があるとは、大いなる安心に包まれる尊い教えだ。
が、嫌なヤツ、変なヤツ、合わないヤツ、気にくわないヤツ、会いたくないヤツ、とも会うことになる。ま、とは言っても、これは浄土に往って仏になってからのお話で、仏心にそんな野暮な感情はないのでしょうから心配無用かもしれませんが、良いところだけフォーカスするのもねぇ…。
兎に角、バラバラ人間にとって、再会の悦びに価値などないのです。それよりはむしろ、今まで嫌だったことが嫌ではなくなるので、気にならなくなる。どーでも良くなる。の方が意味を持ちそうな気がします。
突き詰めればワンネス。皆ひとつになって「しまう」のですよ。幸い?残念?ながら。
to be continued